レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2025/02/07 04:34
明日は1月の米雇用統計が発表される。非農業部門雇用者数(NFP)の伸びは前回の25.6万人増から17万人増への減速が見込まれている。ただ、少なくともあと1カ月は強気な数字が出るとの見方もエコノミストから出ている。20万人超の増加になると見ているようだ。
高頻度データの分析からも、NFPの増加は堅調である可能性が高いとの声も別から出ている。なお、コンセンサス予想通りに20万人を下回ったとしても、山火事や寒波の影響もあり、数字に対する解釈は困難との声もあるようだ。
一方、上記のエコノミストは今後数カ月で米労働市場は勢いを失うとも指摘。今週発表の1月のADP雇用統計で中小企業の雇用が低調だった点や、週次の米失業保険継続受給者数が増加しており、それは今後数カ月の雇用者数が控えめになることを示唆しているという。
明日はそれ以外にも注目がある。米雇用統計の年次改定が発表され、過去分の雇用者数の伸びが大幅な下方修正になる見通しとなっている。しかし、当初の想定ほどの落ち込みにはならないと見られており、労働市場の緩やかな冷え込みを裏付ける内容になりそうだという。
米労働省労働統計局(BLS)は毎年1月の雇用統計で、前年3月までの12カ月間の年次ベンチマークを改定する。通常ならあまり注目されることはないが、BLSが8月に発表した推計値では2009年以来最大の下方修正が示されており、今回は関心が高まっているようだ。
BLSが8月に発表した推計値では、2024年3月までの12カ月間の米雇用者数の伸びが81.8万人下方修正されることが示された。1カ月当たりでは約6万8000人となる。ただ、それは60万-70万人程度の下方修正に留まるのではと見られている模様。
◆米雇用統計(1月)7日22:30
*非農業部門雇用者数(NFP)
予想 17.0万人 前回 25.6万人
*失業率(1月)
予想 4.1% 前回 4.1%
*平均時給(1月)
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
予想 3.8% 前回 3.9%(前年比)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
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