レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2025/02/08 22:28
*13:46JST 米国株式市場見通し:トランプ関税の影響や経済指標を見極めたいとするムード強い
来週の米国株は、引き続きトランプ関税発動に対する影響及び経済情勢などを見極める神経質な展開となりそうだ。
1月の雇用統計は米経済の堅調さを示す内容となり、CMEグループが提供するFedwatchでは、3月に予定する次回の連邦公開市場委員会(FOMC)における利下げ見送り予想は9割を超えた。堅調な雇用統計を受けて、クグラー連邦準備制度理事会(FRB)理事は「弱含みも過熱の兆候もない健全な労働市場」と発言。カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は「経済は良い状態にある。関税、移民、税制など多くの情報を得るまで我々はじっと待つことができる」とコメントするなど、FOMC関係者も安堵した様子。今しばらくトランプ関税発動とその影響を見極めたいFRBとしては、利下げ実施の猶予期間が多少できたと感じているだろう。とはいえ、来週は1月消費者物価指数や生産者物価指数、小売売上高など重要な経済指標の結果が発表されることから、結果次第ではこうしたムードが大きく変わるため注意は必要だ。
決算発表銘柄に関心が向かっていることも影響し、主要3指数は史上最高値圏を維持しているが上値は重い。特にナスダックは中国新興AI「DeepSeek」の影響がまだ残っており、25日移動平均線(25MA)水準でのもみ合いと主要3指数では最も方向感に乏しい。投資家心理を示唆するVIX指数は16ポイント台で推移している。投資家心理は良好なため、急変動は想定しにくいが、トランプ関税による貿易摩擦の影響や、経済情勢などに対する不透明感が重しとなっていることから積極的な売買は手控えられそうだ。
経済指標は、12日に1月消費者物価指数、週次原油在庫、13日に週次新規失業保険申請件数、1月生産者物価指数、14日に1月小売売上高、輸入物価指数、輸出物価指数、鉱工業生産指数、12月企業在庫などが予定されている。
主要企業決算は、10日にマクドナルド、オン・セミコンダクター、グッドイヤー、11日にデュポン、コカ・コーラ、マリオット、ユニバーサル、12日にバイオジェン、CMEグループ、シスコシステムズ、13日にクロックス、ヘインズ、ムーディーズ、エアビー&ビー、アプライド・マテリアルズ、ウィン・リゾーツなどが予定している。
<FA>
本日の市況
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の株価予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。『ブログ』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしたり、売買シミュレーションができる『株価予想』機能も、無料でご利用いただけます。
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。