レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2025/02/13 17:15
*08:15JST 12日の米国市場ダイジェスト:NYダウは225ドル安、インフレ再燃懸念も地政学的リスク緩和が支える
■NY株式:NYダウは225ドル安、インフレ再燃懸念も地政学的リスク緩和が支える
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は225.09ドル安の44,368.56ドル、ナスダックは6.10ポイント高の19,649.95で取引を終了した。
消費者物価指数(CPI)が予想外に加速したため利下げ期待の後退で、寄り付き後、大幅安。その後、ウクライナ停戦交渉開始でトランプ大統領と露プ―チン大統領が合意したことが報じられると、地政学的リスク懸念の後退で一部買い戻され、相場は下げ幅を縮小した。金利上昇が重しとなり、ダウは終日軟調に推移したがナスダックはインテル(INTC)やアップル(AAPL)の上昇がけん引しプラス圏に回復し、まちまちで終了。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方で、小売が下落した。
自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)はバーラ最高経営責任者(CEO)がイベントで、トランプ大統領が発表したメキシコとカナダに対する関税政策への備えを進めており、影響を最大50%軽減できると述べたため、安心感に買われた。薬局チェーン運営のCVS(CVS)は第4四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り、医療保険部門のコストも警戒されたほどではなく業績が正しい方向に改善しているとの見方に、上昇。
サーバーソリューション会社のスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は長期の売上高見通しが予想を上回ったほか、ナスダックが提示した期限までに監査済みの年次決算を報告することを確約し上場廃止回避期待に上昇。レストラン食品配達サービス会社のドアダッシュ(DASH)は第4四半期決算で25%増益と楽観的な見通しを示し、上昇。石油会社のシェブロン(CVX)はコスト削減の一環で来年までに世界全体で従業員の15%-20%削減する策を発表し、下落。
ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)は取引終了後に四半期決算を発表。人工知能(AI)インフラ投資加速を受けた強い内容や通期の見通し引き上げが好感され、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米1月CPIは予想外に加速、利下げ観測後退でドル高
12日のニューヨーク外為市場でドル・円は153円37銭から154円80銭まで上昇し、154円41銭で引けた。米1月消費者物価指数(CPI)が予想外に伸びが加速したため年内の利下げ観測が後退し、金利上昇に伴うドル買いに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは1.0317ドルまで下落後、1.0430ドルまで上昇し、1.0384ドルで引けた。米CPIを受けて下落後、欧州連合(EU)とトランプ政権が関税を巡り解決案を交渉しているとの報道や露ウクライナ停戦協議開始の思惑でユーロが買い戻された。ユーロ・円は159円06銭から160円97銭まで上昇。地政学的リスク緩和でリスク回避の円買いが後退した。ポンド・ドルは1.2378ドルまで下落後、1.2484ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9112フランまで下落後、0.9156フランへ上昇した。
■NY原油:反落で71.37ドル、米長期金利の上昇を嫌気
NY原油先物3月限は反落(NYMEX原油3月限終値:71.37 ↓1.95)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比-1.95ドル(-2.66%)の71.37ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは71.30ドル-73.22ドル。アジア市場の前半に73.22ドルまで買われたが、その後は上げ渋り、米長期金利の上昇を受けて売りが優勢となった。通常取引終了後の時間外取引で71.30ドルまで値下がり。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 46.21ドル -0.58ドル(-1.23%)
モルガン・スタンレー(MS) 137.11ドル -0.68ドル(-0.49%)
ゴールドマン・サックス(GS)649.00ドル +1.76ドル(+0.27%)
インテル(INTC) 22.48ドル +1.51ドル(+7.20%)
アップル(AAPL) 236.87ドル +4.25ドル(+1.82%)
アルファベット(GOOG) 185.43ドル -1.64ドル(-0.87%)
メタ(META) 725.38ドル +5.58ドル(+0.77%)
キャタピラー(CAT) 352.04ドル -10.19ドル(-2.81%)
アルコア(AA) 36.33ドル -0.84ドル(-2.25%)
ウォルマート(WMT) 103.61ドル +1.14ドル(+1.11%)
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