レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2025/02/14 16:59
*07:59JST 13日の米国市場ダイジェスト:NYダウは342ドル高、早期の厳しい相互関税発動への警戒感が後退
■NY株式:NYダウは342ドル高、早期の厳しい相互関税発動への警戒感が後退
米国株式市場は上昇。ダウ平均は342.87ドル高の44,711.43ドル、ナスダックは295.69ポイント高の19,945.64で取引を終了した。
生産者物価指数(PPI)コア指数が安定した結果との判断に、寄り付き後、上昇。長期金利の低下を好感し、相場は終日堅調に推移した。終盤にかけ、トランプ大統領が相互関税措置に署名も、想定されたほど厳しいものではなく、発動も4月以降になる可能性から安心感が広がり買戻しが加速、一段高で終了。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方で、不動産管理・開発が下落した。
携帯端末のアップル(AAPL)はクック最高経営責任者(CEO)のソーシャルメディア投稿で、19日に新製品を発表する計画が示唆され廉価版スマートフォン「iPhone SE」新モデル発表期待で上昇。ホテル、カジノ・リゾート経営のMGMリゾーツ・インターナショナル(MGM)は第4四半期決算で12月の企業のカンファレンス開催など予約が強く、好決算が好感され、上昇。
暗号資産取引プラットフォームを提供するコインベース・グローバル(COIN)は早くて来月にもS&P500種指数の構成銘柄に採用されるとの思惑に買われた。イベント会社のライブ・ネーション・エンターテインメント(LYV)はアナリストが同社に強気の見通しを示し、上昇。医療機器メーカーのGEヘルスケア・テクノロジーズ(GEHC)は好決算や25年の調整後の1株当たり利益見通しが予想を上回り、上昇した。農機具メーカーのディア(DE)は四半期決算で大幅減収減益を発表、さらに、25年10月期末まで減収が続くと冴えない見通しが嫌気され、下落した。
カジノを経営するウィン・リゾーツ(WYNN)や旅行情報・予約サイト運営のエアビー・アンド・ビー(ABNB)は取引終了後に第4四半期決算を発表。それぞれ1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:トランプ相互関税のすみやかな発動懸念後退で金利低下、ドルは弱含み
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は154円00銭まで上昇後、152円70銭まで下落し、152円80銭で引けた。米1月生産者物価指数(PPI)は予想を上回ったが、コア指数が鈍化、コアPCEの鈍化観測も手伝い長期金利が低下しドル売りに拍車がかかった。さらに、トランプ米大統領は相互関税措置に署名したが、発動が4/1以降となる可能性や大統領の「金利は下がる」との発言もさらなるドル売りにつながった。
ユーロ・ドルは1.0373ドルへ下落したあと、1.0466ドルまで上昇し、1.0462ドルで引けた。ユーロ・円は160円35銭へ上昇後、159円00銭まで下落。ポンド・ドルは1.2453ドルまで下落後、1.2569ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9084フランから0.9030フランまで下落した。
■NY原油:下げ渋りで71.29ドル、米長期金利の低下を受けて下げ幅縮小
NY原油先物3月限は下げ渋り(NYMEX原油3月限終値:71.29 ↓0.08)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比-0.08ドル(-0.11%)の71.29ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは70.22ドル-71.48ドル。ロンドン市場で70.22ドルまで売られたが、米長期金利の低下を受けて下げ幅は縮小。通常取引終了後の時間外取引で71.48ドルまで値を戻した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 46.33ドル +0.12ドル(+0.25%)
モルガン・スタンレー(MS) 136.84ドル -0.27ドル(-0.19%)
ゴールドマン・サックス(GS)648.95ドル -0.05ドル(0.00%)
インテル(INTC) 24.13ドル +1.65ドル(+7.33%)
アップル(AAPL) 241.53ドル +4.66ドル(+1.96%)
アルファベット(GOOG) 187.88ドル +2.45ドル(+1.32%)
メタ(META) 728.56ドル +3.18ドル(+0.43%)
キャタピラー(CAT) 353.70ドル +1.66ドル(+0.47%)
アルコア(AA) 36.38ドル +0.05ドル(+0.13%)
ウォルマート(WMT) 105.05ドル +1.44ドル(+1.38%)
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