レポート
配信元：株探ニュース
投稿: 2025/02/20 09:01
ウクライナでゼレンスキー大統領の支持率が僅か１桁台だとしたトランプ大統領の主張に対し、ゼレンスキー大統領は誤解を招く発言だと反論。トランプ大統領はロシアが作り出した「偽情報の空間」に住んでいると批判した。ブルームバーグが伝えた。
米国とロシアは前日、ウクライナでの戦争終結を巡る初の高官級会合を開いたが、ゼレンスキー大統領は蚊帳の外に押し出された。ウクライナ不在のままディールが成立する可能性が不安を煽っている。
トランプ大統領は米ロ会合を受けて、恐らく月内にプーチン大統領との会談が実現するだろうと記者団に述べている。その際にトランプ大統領はゼレンスキー大統領の支持率が４％だと主張したが、入手可能な全ての世論調査と矛盾している。トランプ大統領はさらに戦時下にあるウクライナで選挙が実施されていないとも指摘。選挙実施はクレムリンが要求している。
さらにトランプ大統領は戦争が起きたのはウクライナに原因があるとも示唆。終わらせるためにディールを成立させることは可能だったはずだと述べた。
トランプ氏が主張する低支持率について 「こうした偽情報は以前から目にしている。ロシア発だと理解している」とゼレンスキー大統領は１９日、キーウで記者団に述べた。「そうした数字が米ロの間で話し合われている証拠を得ている」とも話した。
キーウ国際社会学研究所が今月４－９日に１０００人を対象にまとめた世論調査によると、ゼレンスキー大統領の支持率は５７％。昨年１２月の５２％から上昇した。
ウクライナはこれまで、戦時下での選挙実施要求をはねつけてきた。ロシアによる介入が懸念されるほか、投票を実施する困難さもその理由。ウクライナは今も戒厳令下にあり、選挙の実施は禁じられている。
ゼレンスキー大統領は「誰かが私を追い出して別の人物を大統領に据えたくても、いまそれは成功しない。ウクライナを支え続けてくれている米国民を、われわれは真に敬愛している。その米国民のリーダーであるトランプ大統領に、私は大いなる敬意をもって接している。しかし残念なことに、トランプ大統領は偽情報の空間に住んでいる」と述べた。
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