レポート
配信元：株探ニュース
投稿: 2025/04/04 07:08
＊ISM非製造業景気指数（3月）23:00
予想 52.9 前回 53.5
このあと日本時間２３時に３月のＩＳＭ非製造業景気指数が発表される。予想は５２．９と前回から低下が見込まれている。前回２月分は底堅い需要を背景に雇用指数が約３年ぶり高水準となるなど、力強い内容が示されていた。一方で仕入れ価格の上昇も目立っており、根強いインフレ圧力が示されていた。
ただ、全体的に見るとサービス支出の勢いは弱まっており、今回はその傾向が示唆されると見られている。消費者は２月に公共料金や外食費の支出を控えた一方で、関税の影響を受ける可能性が高い耐久消費財の購入を前倒しで継続したことが示されていた。今回ははその反動が出る可能性も見込まれている。
雇用指数は恐らく依然として拡大領域に留まると見られる。３月のデータでは、連邦政府の資金援助に関する不透明感がある中で、教育などの２月に雇用が鈍化した分野で緩やかな増加が示されていた。
一方、３月１２日に鉄鋼とアルミニウムへの関税が実施されたことを受け、製造業同様に仕入れ価格は恐らく上昇が継続していると見られている。ＩＳＭは２月のデータで、関税が建設サービスのコストを大幅に引き上げる可能性があると警告していた。医療や医薬品の分野が中国からの輸入品に依存していることを踏まえると、ヘルスケア分野でも価格上昇圧力が強まることが予想されるという。
本日の市場はリスク回避の地合いが強まっており、予想以上に弱い内容であれば、敏感に反応する可能性も留意される。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
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