レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2025/04/14 22:42
*07:42JST 14日の米国市場ダイジェスト:NYダウは312ドル高、関税への脅威が緩和
■NY株式:NYダウは312ドル高、関税への脅威が緩和
米国株式市場は続伸。ダウ平均は312.08ドル高の40524.79ドル、ナスダックは107.02ポイント高の16831.48で取引を終了した。
トランプ大統領が関税を巡り柔軟な姿勢を示したため、成長悪化懸念が後退し、寄り付き後、上昇。その後も電子機器の上乗せ関税の一時除外措置を好感した買いが続き、相場は堅調に推移した。ただ、一時的な除外にとどまるため、懸念が完全には払しょくせず、一時失速も終盤にかけて大統領が自動車部品への関税軽減措置の検討を示唆したため、上げ幅を拡大し、終了。セクター別では医薬品・バイオテク、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方、小売が小幅下落した。
携帯端末のアップル(AAPL)はトランプ政権の半導体、スマートフォーンを巡る関税の一時除外発表を受けて業績悪化懸念が後退、さらに、第1四半期のアイフォーンの出荷台数急増が好感され、買われた。金融のゴールドマン・サックス・グループ(GS)は第1四半期の決算で、株式トレーディング収入が四半期ベースで過去最高を記録するなど良好な内容に加え、自社株買い計画を発表し、上昇。自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)やフォード(F)は、トランプ大統領が同セクターへの支援を示唆したため、上昇。
半導体のインテル(INTC)は投資会社のシルバーレイク・マネジメントと、傘下のアルテラ売却で合意し、上昇。ソフトウエア会社のパランティア・テクノロジーズ(PLTR)は北大西洋条約機構(NATO)とAI軍事システム供給契約を締結し、上昇。半導体のエヌビディア(NAVD)は人工知能(AI)半導体やサーバーの国内での生産を発表し、軟調。ソーシャルメディアフェイスブック(FB)運営のメタ・プラットフォームズは連邦取引委員会(FTC)が同社を訴えている独禁法違反裁判開始で、下落した。
連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は関税による経済への影響が一時的なものにとどまる公算が大きいとの考えを示した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米国資産への信頼回復、ドルは下げ止まる
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は144円08銭まで上昇後、142円76銭へ反落し、143円08銭で引けた。米トランプ大統領が一部関税を一時除外するなど態度を緩和させたため米国資産への信頼回復に伴うドル買いが優勢となったが、長期金利の低下や一時的な除外で関税懸念が完全に払しょくしたわけではなく上値も限定的となった。
ユーロ・ドルは1.1400ドルから1.1296ドルまで下落し、1.1353ドルで引けた。ユーロ・円は163円20銭から162円06銭まで下落。ポンド・ドルは1.3120ドルへ下落後、1.3201ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8268フランまで上昇後、0.8120フランまで下落した。安全通貨としてのフラン買いが後退したのち、ドル売りに押された。
■NY原油:上げ渋りで61.50ドル、ドル安を意識した買いは一巡
NY原油先物5月限は上げ渋り(NYMEX原油5月限終値:61.50 ↑0.03)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比+0.03ドル(+0.05%)の61.53ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは60.59ドル-62.68ドル。米国市場の序盤にかけて62.68ドルまで買われた後、一時60.59ドルまで売られたが、通常取引終了後の時間外取引では主に61.60ドルを挟んだ水準で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 36.67ドル +0.72ドル(+2.00%)
モルガン・スタンレー(MS) 109.11ドル +0.99ドル(+0.91%)
ゴールドマン・サックス(GS)503.98ドル +9.54ドル(+1.92%)
インテル(INTC) 20.31ドル +0.57ドル(+2.88%)
アップル(AAPL) 202.52ドル +4.37ドル(+2.20%)
アルファベット(GOOG) 161.47ドル +2.07ドル(+1.29%)
メタ(META) 531.48ドル -12.09ドル(-2.22%)
キャタピラー(CAT) 298.12ドル +4.67ドル(+1.59%)
アルコア(AA) 25.01ドル +0.26ドル(+1.05%)
ウォルマート(WMT) 94.73ドル +1.93ドル(+2.07%)
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