レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2025/04/22 12:27
*12:27JST 後場に注目すべき3つのポイント~米国株安も薄商いのなか底堅い動きに
22日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は小幅続落、米国株安も薄商いのなか底堅い動きに
・ドル・円は軟調、140円割れ視野
・値下がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位はアドバンテスト<6857>
■日経平均は小幅続落、米国株安も薄商いのなか底堅い動きに
日経平均は小幅続落。前日比24.21円安(-0.07%)の34255.71円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えている。
21日の米国株式市場は続落。ダウ平均は971.82ドル安の38170.41ドル、ナスダックは415.55ポイント安の15870.90で取引を終了した。トランプ政権が連邦準備制度理事会(FRB)議長の解任を巡る選択肢を引き続き検討しているとのNEC委員長の発言で、中銀の独立性が損なわれる可能性が警戒され、寄り付き後、下落。大統領が21日ソーシャルメディアで先行的利下げを要請し議長非難を続けたため、国内資産への信頼が弱まり売却加速で、相場は大幅続落した。景気減速懸念を受けた売り圧力も強く、終日軟調に推移し終了。
休場明けの米国株がそろって下落したものの、為替が1ドル141円水準と円高進行が一服したことなどから東京市場は前日終値水準で取引を開始。日経平均は前日終値水準で取引を開始した後は、34100円台とやや下げ幅を広げる場面もみられたが、円高推移に伴い前日既に日経平均は下落していたこともあり、米国株の下げの影響は限定的となった。なお、プライム市場の売買代金は1.5兆円と引き続き積極的な売買は手控えられた。
日経平均採用銘柄では、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体株が下落したほか、足元上昇していた良品計画<7453>も反落。このほか、ベイカレント<6532>、楽天グループ<4755>、任天堂<7974>、フジクラ<5803>、オリンパス<7733>、味の素<2802>、ニトリHD<9843>などが下落した。
一方、三菱ふそうとの統合が報じられた日野自動車<7205>が買い先行となったほか、前日に発表した中期経営計画が材料視されて王子HD<3861>が引き続き買われた。また、丸紅<8002>、三菱商事<8058>、豊田通商<8015>、住友商事<8053>など商社株もしっかり。このほか、住友鉱<5713>、ディスコ<6146>、SUMCO<3436>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>などが買われた。
業種別では、電気機器、精密機器、その他製品、サービス、銀行などが下落した一方、パルプ・紙、水産・農林、卸売、電気・ガス、空運などが上昇した。
為替が1ドル140円60銭台とじりじりとした円高ドル安が進んでいることで、後場の東京市場は為替を横目に見た展開となりそうだ。日米財務相会合などの重要イベントを控えていることもあり、引き続き薄商いの地合いではあるが、円高加速で139円台突入となれば、日経平均の後場一段安の可能性はある。
■ドル・円は軟調、140円割れ視野
22日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いとなり、141円17銭から140円12銭まで1円超値を切り下げた。米連邦準備制度理事会(FRB)議長解任をめぐる問題でドルの信認低下による売りが強まったほか、円安是正の思惑も広がり、140円割れが視野に。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は140円12銭から141円17銭、ユーロ・円は161円68銭から162円32銭、ユーロ・ドルは1.1432ドルから1.1538ドル。
■後場のチェック銘柄
・木徳神糧<2700>、坪田ラボ<4890>など、7銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位はアドバンテスト<6857>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・NZ・3月貿易収支:+9.70億NZドル(2月:+5.1億NZドル→+3.92億NZドル)
【要人発言】
・加藤金融相
「官民金融機関に対し、きめ細やかな資金繰り支援の徹底要請」
「米財務長官含め、現地での会談は引き続き調整中」
「米材見長官との会談、具体的内容はコメント控える」
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<CS>
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