レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2025/04/24 07:35
*07:35JST 23日の米国市場ダイジェスト:NYダウは419ドル高、国内資産の信頼が回復
■NY株式:NYダウは419ドル高、国内資産の信頼が回復
米国株式市場は続伸。ダウ平均は419.59ドル高の39606.57ドル、ナスダックは407.63ポイント高の16708.05で取引を終了した。
トランプ大統領が連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長を解任する意向がないことを明らかにし国内資産への信頼が回復、さらに米中貿易摩擦深刻化への懸念緩和で寄り付き後、大幅上昇した。相場は終日堅調に推移したが、ベッセント財務長官が大統領から中国に対する関税引き下げるための提案はなく、米中首脳の貿易交渉が行われていないと言及すると、伸び悩み終盤にかけ上げ幅を縮小し、終了。セクター別では自動車・自動車部品や半導体・同製造装置が上昇、家庭・パーソナル用品が下落した。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は最高経営責任者(CEO)のマスク氏が5月から政府効率化省(DOGE)に費やす時間配分を大幅減少させ、同社経営により焦点を当てる計画を発表したため上昇。携帯端末のアップル(AAPL)やソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は欧州当局がデジタル市場法違反で科した制裁金が比較的控えめな額であったため、それぞれ上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は四半期決算で損失が予想程拡大しなかったため、買われた。エネルギー会社のシェブロン(CVX)はアナリストの投資判断引き下げで下落。
取引終了後に四半期決算を発表したITサービスのインターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)、テキサス・インスツルメント(TXN)は内容が予想を上回り、時間外取引でそれぞれ買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米資産巡る懸念が緩和、ドル反発
23日のニューヨーク外為市場でドル・円は141円57銭から143円57銭まで上昇し、143円46銭で引けた。トランプ大統領の発言を受け、連邦準備制度理事会(FRB)の独立性が維持されるとの安心感や米中貿易摩擦の悪化懸念が後退。米国資産への信頼回復で、ドルの買戻しやリスク選好の円売りが強まった。米4月PMI速報値や3月新築住宅販売件数が予想を上回り、さらなるドル買いを支援した。米財務長官が日米協議で為替目標設定していないとの発言で円売りが強まった。
ユーロ・ドルは1.1420ドルから1.1308ドルまで下落し、1.1313ドルで引けた。さえないユーロ圏PMIを受けてユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は161円60銭から162円46銭まで上昇。リスク回避の円買いが後退した。ポンド・ドルは1.3320ドルから1.3250ドルまで下落した。英PMIが予想を下回りポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは0.8206フランから0.8311フランまで上昇した。安全通貨としてのフラン買いがさらに後退した。
■NY原油:反落で62.27ドル、ドル高を意識した売りが入る
NY原油先物6月限は反落(NYMEX原油6月限終値:62.27 ↓1.40)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比-1.40ドル(-2.20%)の62.27ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは61.53ドル-64.87ドル。ドル高を意識した売りが観測され、一時61.53ドルまで値下がり。通常取引終了後の時間外取引では主に62ドル台前半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 38.75ドル +0.43ドル(+1.12%)
モルガン・スタンレー(MS) 112.31ドル +1.93ドル(+1.74%)
ゴールドマン・サックス(GS)529.31ドル +9.32ドル(+1.79%)
インテル(INTC) 20.59ドル +1.08ドル(+5.53%)
アップル(AAPL) 204.60ドル +4.86ドル(+2.43%)
アルファベット(GOOG) 157.72ドル +3.82ドル(+2.48%)
メタ(META) 520.27ドル +19.99ドル(+3.99%)
キャタピラー(CAT) 295.77ドル +4.60ドル(+1.57%)
アルコア(AA) 25.05ドル +0.73ドル(+3.00%)
ウォルマート(WMT) 94.96ドル +0.11ドル(+0.11%)
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