ＮＸＰが決算受け下落　ジーバーズＣＥＯが年末までに退任＝米国株個別

（NY時間10:13）（日本時間23:13）
ＮＸＰ<NXPI>　183.02（-13.23　-6.74%）

　オランダの半導体、ＮＸＰセミコンダクターズ<NXPI>が下落。前日引け後に１－３月期決算（第１四半期）を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、１株利益は予想を上回った。第２四半期のガイダンスも公表し、予想を若干上回る見通しを示した。

　ただ、株価は冴えない反応。同社は声明で、「関税の影響により、非常に不確実な環境にある」と警告。また、ジーバーズＣＥＯが年末までに退任し、後任にソトマヨール氏が就任すると発表した。

　アナリストは「ジーバーズＣＥＯが５６歳で退任する決定は、同社における構造的な課題の深刻化を暗示している可能性がある」と述べた。

　また、「自動車用マイクロコントローラー、レーダー、セキュアカーアクセスなどの一部の主要製品において、同社がより強い市場シェアからの圧力を受けるものと依然予想している」とも語っている。

（１－３月・第１四半期）
・１株利益（調整後）：2.64ドル（予想：2.60ドル）
・売上高：28.4億ドル　9.3％減（予想：28.3億ドル）
　　自動車：16.7億ドル（予想：16.9億ドル）
　　産業・IoT：5.08億ドル（予想：5.14億ドル）
　　モバイル：3.38億ドル（予想：3.25億ドル）
　　通信インフラ・その他：3.15億ドル（予想：2.95億ドル）
・粗利益率（調整後）：56.1％（予想：56.4％）
・営業利益（調整後）：9.04億ドル（予想：8.90億ドル）
・在庫：23.5億ドル（予想：21.7億ドル）
・FCF（調整後）：4.27億ドル（予想：7.10億ドル）

（４－６月・第２四半期見通し）
・１株利益（調整後）：2.46～2.86ドル（予想：2.63ドル）
・売上高：28.0～30.0億ドル（予想：28.6億ドル）
・粗利益率（調整後）：55.8～56.8％（予想：56.6％）
・営業利益（調整後）：8.62～9.84億ドル（予想：9.12億ドル）

【企業概要】
　移動体通信、消費者電子製品、セキュリティ・アプリケーション、自動車内の娯楽機器、ネットワーキング用の半導体とソフトウェアを設計し、自動車、識別、ワイヤレス通信インフラ、照明、携帯機器、コンピュータ・アプリケーション用の製品を提供する半導体メーカー。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース