レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2025/04/30 08:22
*08:22JST 29日の米国市場ダイジェスト:NYダウは300ドル高、通商協議の進展や減税に期待
■NY株式:NYダウは300ドル高、通商協議の進展や減税に期待
米国株式市場は上昇。ダウ平均は300.03ドル高の40527.62ドル、ナスダックは95.19ポイント高の17461.32で取引を終了した。
関税を巡る不透明感に寄り付き後、まちまち。その後もJOLT求人件数や消費者信頼感指数が予想以上に悪化したため成長減速を警戒した売りに伸び悩んだ。ベッセント財務長官が今後数週間で17か国との会合を予定しており、通商交渉が進展していることを明かにしたほか、商務長官がインタビューで最初の貿易協定を巡り相手国の首相、議会の承認待ちであることを明らかにし貿易摩擦への懸念が緩和し、買戻しが優勢となり、相場は上昇に転じた。終盤にかけ、トランプ大統領も国民の税負担を軽減すると減税策成立を公約し、上げ幅を拡大し、終了。セクター別では自動車・自動車部品、各種金融が上昇、不動産管理・開発が下落した。
テクノロジー会社のハネウェル・インターナショナル(HON)は第1四半期の調整後1株当たり利益や第2四半期の見通しも関税の影響を相殺し予想を上回り、上昇。銀行のウェルズファーゴ(WFC)は新たに400億ドル規模の自社株買い計画を発表し、上昇した。ヘルスケアソフトウエアソリューション会社のヒムズ&ハーズ・ヘルス(HIMS)はデンマークの製薬会社、ノボ・ノルディクスと協力し肥満治療薬「ウゴービ」を手頃な価格で提供するサービスを発表し、上昇。
塗料会社のシャーウィン・ウィリアムズ(SHW)は第1四半期の調整後の1株当たり利益が予想を上回ったほか、通期の見通しを維持し、上昇。自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)は第1四半期決算で減益を発表、さらに、トランプ政権の関税策を受けた先行き不透明で通期見通しを撤回、アナリスト向け説明会を延期したほか、自社株買い計画を停止したため下落。
コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は取引終了後に決算を発表。1株利益が予想を下回り、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米JOLTや消費者信頼感指数の悪化でドルは伸び悩む
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は142円76銭から141円97銭まで下落し、142円34銭で引けた。米国の3月前渡商品貿易赤字が過去最大に膨れ上がり、さらに、住宅価格指数やJOLT求人件数、4月消費者信頼感指数も予想を下回り、景気悪化の思惑で長期金利低下に伴いドル売りが加速した。その後、ラトニック商務長官がインタビューで、承認待ちの貿易協定があることを明らかにすると通商を巡る懸念が緩和し、ドル売りが後退した。
ユーロ・ドルは1.1370ドルまで下落後、1.1419ドルまで上昇し、1.1383ドルで引けた。域内経済指標が冴えずユーロ売りが強まった。ユーロ・円は162円45銭から161円89銭まで下落。ポンド・ドルは1.3382ドルから1.3422ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8260フランから0.8217フランまで下落した。
■NY原油:続落で60.42ドル、一時60.23ドルまで値下がり
NY原油先物6月限は続落(NYMEX原油6月限終値:60.42 ↓1.63)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比-1.63ドル(-2.63%)の60.42ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは60.23ドル-62.07ドル。アジア市場で62.07ドルまで買われたが、その後はじり安となり、米国市場の後半にかけて60.23ドルまで一段安となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.99ドル +0.21ドル(+0.52%)
モルガン・スタンレー(MS) 116.21ドル +0.38ドル(+0.32%)
ゴールドマン・サックス(GS)548.92ドル +2.52ドル(+0.46%)
インテル(INTC) 20.34ドル -0.17ドル(-0.82%)
アップル(AAPL) 211.21ドル +1.07ドル(+0.50%)
アルファベット(GOOG) 162.06ドル -0.36ドル(-0.22%)
メタ(META) 554.44ドル +4.70ドル(+0.85%)
キャタピラー(CAT) 307.40ドル +0.34ドル(+0.11%)
アルコア(AA) 25.19ドル -0.37ドル(-1.44%)
ウォルマート(WMT) 96.04ドル +0.82ドル(+0.86%)
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