レポート
配信元：株探ニュース
投稿: 2025/05/03 02:00
イスラエル軍は、シリアの大統領官邸に近い標的を攻撃した。シリアでは政府軍とイスラム教少数派のドルーズ派との武力衝突が続き、両国のドルーズ派からイスラエル政府に支援を求める声が上がっていた。
イスラエル軍は２日、ダマスカスを見下ろす丘の上に立つシリア大統領宮殿に近い地域を、戦闘機が攻撃する動画をテレグラムに投稿。死傷者や被害の報告はなかった。
ダマスカスとその近郊でイスラエルが軍事行動を起こしたのは今週２回目。長期独裁体制を敷いたアサド前大統領をアハマド・シャラア氏ら反体制派が昨年１２月に打倒して以降、イスラエルはシリアに対して広範囲に及ぶ攻撃を続けている。
イスラエルは２０２３年１０月にハマスの攻撃を受けてから防衛方針を転換し、越境攻撃の回数が増えている。
イスラエルのネタニヤフ首相とカッツ国防相は「これはシリアの政権に対する明確なメッセージだ。ダマスカスの南への派兵やドルーズ派への脅しをわれわれは許さない」と主張した。
シリアのドルーズ派は、政府軍が関与する一連の暴力で少なくとも７０人が死亡。これを受け、同派の精神的指導者は国際社会に保護を要請。イスラエルのドルーズ派指導者がこれに呼応し、ネタニヤフ首相に介入を求めていた。
株探ニュース
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