レポート
配信元：株探ニュース
投稿: 2025/05/05 22:00
＊ISM非製造業景気指数（4月）23:00
予想 50.3 前回 50.8
このあと日本時間２３時に４月のＩＳＭ非製造業景気指数が発表される。予想は５０．３と前回からさらに低下が見込まれている。一部からは５０を割り込み、縮小領域に入る可能性も指摘されているようだ。
前回３月分は９カ月ぶりの低水準となり、新規受注が低下したほか、雇用指数も２３年以来の低水準となった。先週発表の米雇用統計は予想を上回る内容となり、ハードデータはなお米経済の底堅さを示しているが、今回の企業景況感指数のようなソフトデータは信頼感の弱さが示唆されている。
今回４月分もサービス部門は減速の流れ継続が見込まれているが、すでに発表になっている類似の米地区連銀の調査でも一部地域で縮小が報告され、米航空会社の決算では任意の旅行支出の減速が示唆されている。加えて、関税の不確実性もサービス部門の活動に圧力をかけており、予算に敏感になっている消費者が裁量支出を抑制する一方、サービス企業は原材料コストの上昇を予想している状況。
市場の警戒感は一服し、米株式市場は先週まで９日続伸となっていた。ドル安も一服している状況。相場のムードは４月から改善を見せているものの、急ピッチなリバウンドに、やや高値警戒感が出ていることも事実。予想以上に弱い内容で、５０を下回るようであれば、敏感に反応する可能性も留意される。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
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