ディズニーが決算受け上昇　テーマパークとストリーミングが好調＝米国株個別

（NY時間09:55）（日本時間22:55）
ディズニー<DIS>　101.14（+8.97　+9.73%）

　ディズニー<DIS>が上昇。取引開始前に１－３月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。通期ガイダンスでも予想を上回る１株利益の見通しを示している。テーマパーク事業とストリーミング事業が好調だった。

　トランプ関税による先行き不透明感を理由に、多くの企業はガイダンスを取り下げている。一方、同社はテーマパーク事業とストリーミング事業が予想以上の成長を見せ、それが予想を上回るガイダンスに繋がった。アイガーＣＥＯは声明で「方向性と通期の見通しについて、われわれは引き続き楽観的だ」と述べていた。

　アナリストは「今回の決算は事業全体で強い実行力と安定した傾向を示しており、特にテーマパーク部門が顕著であった」と指摘。「テーマパーク部門の見通しは、消費者の景気後退懸念の高まりとエピック・ユニバースからの競争激化に対する懸念を和らげるもになる」とも語った。

　なお、同社はアブダビにディズニーランドを開園すると発表。中東では初めてとなる。

（１－３月・第２四半期）
・１株利益（調整後）：1.45ドル（予想：1.20ドル）
・売上高：236.2億ドル、7.0％増（予想：230.5億ドル）
　　エンタテインメント：106.8億ドル（予想：104.8億ドル）
　　スポーツ：45.3億ドル（予想：43.2億ドル）
　　エクスペリエンス：88.9億ドル（予想：87.6億ドル）
・営業利益：44.4億ドル、15％増（予想：40.3億ドル）
・ディズニー＋加入者数：1億2600万人（予想：1億2334万人）
　　米国・カナダ：5780万人（予想：5670万人）
　　海外：6820万人（予想：6633万人）
・Ｈｕｌｕ加入者数：5470万人（予想：5422万人）
　　SVODのみ：5030万人（予想：4978万人）
　　ライブTV＋SVOD：440万人（予想：467万人）

（４－６月・第３四半期見通し）
・ディズニー＋加入者数：前四半期比で緩やかに増加（予想：2.1％増）

（通期見通し）
・１株利益（調整後）：5.75ドル（予想：5.44ドル）
・営業キャッシュフロー：170億ドル（従来：約150億ドル）（予想：148億ドル）
・エンタテインメント営業利益：2桁増を維持（予想：20.2％増）
・スポーツ営業利益：18％増（従来：13％増）（予想：11.8％増）
・エクスペリエンス営業利益：6～8％増を維持（予想：5.5％増）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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