レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2025/05/23 02:17
ストラテジストによると、米国の株式投資家は、貿易戦争が企業業績に与える影響の程度について「天文学的に楽観的だ」と苦言を呈している。
経済指標はすでに、現在の株価について重大な懸念を示しており、米企業の設備投資計画も今世紀で4度目となるマイナスに転じている状況。5月のミシガン大学消費者信頼感指数は数十年ぶりの低水準まで落ち込んでいたが、その統計では米国の3分の2の世帯が1年後に失業率がさらに悪化するだろうと予測していた。実際、関税が課されていた期間に企業と家計のセンチメントは打撃を受けていたとし、昨年12月の状況に戻ることはありそうもないと付け加えている。
貿易戦争が市場を覆っているにもかかわらず、S&P500は2月の過去最高値から5%未満の下落に留まっている。ストラテジストによると、市場は今年10%、来年14%の1株利益の伸びを見込んでいるが、過去の年平均の伸びは約6.7%で、期待値があまりにも過大だと指摘。
一方、弱気派は2022年と2023年に米景気後退を予測したが実現しなかったため、一様に信用を失った。そのトラウマもあって、彼らは再びその車列に立つことをあまり望んでいないようだとも述べている。
同ストラテジストは一方、米経済の見通しに対する懸念から、韓国や台湾など輸出依存型のアジア経済の「売り」を継続し、米国リスクから比較的隔離されたインドやオーストラリアを好んでいる。日本については「中立」を維持し、株式が適正価値に近いと見ており、中国については消費の鈍化により見通しが制約されているという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
最新人気記事
本日の市況
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の株価予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。『ブログ』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしたり、売買シミュレーションができる『株価予想』機能も、無料でご利用いただけます。
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。