インテュイットが決算受け上昇　税務会計部門が好調＝米国株個別

（NY時間10:10）（日本時間23:10）
インテュイット<INTU>　720.89（+54.82　+8.23%）

　中小企業や金融機関向けの税務会計ソフトを手掛けるインテュイット<INTU>が上昇。同社はクイックブックスとターボタックスというプラットフォームを手掛ける。前日引け後に２－４月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の見通しを上方修正している。主にクレジットカード、パーソナルローン、自動車保険が寄与した。

　同社は声明で「税務会計部門で素晴らしい年となり、特にターボタックス・ライブの売上が大きく加速した。全体の強さを反映し、２０２５年度のすべての主要指標で通期見通しを上方修正した」と述べた。

　アナリストは「今回の決算は非常に重要で、ここ数年のまちまちの結果を経た後での好業績は、非常に歓迎すべきものとなるだろう。これで投資家の関心も再び高まるはずだ」と述べた。

（２－４月・第２四半期）
・１株利益（調整後）：11.65ドル（予想：10.96ドル）
・売上高：77.5億ドル（予想：75.6億ドル）
　　サービス：69.7億ドル（予想：60億ドル）
　　製品およびその他：7.83億ドル（予想：8.14億ドル）
　　グローバル・ビジネス・ソリューション：28億ドル（予想：28.5億ドル）
　　クレジット・カーマ：5.79億ドル
　　コンシューマー・グループ：40億ドル（予想：39.7億ドル）
・営業利益（調整後）：43.4億ドル（予想：41億ドル）

（５－７月・第３四半期見通し）
・売上高：37.2～37.6億ドル（予想：35.3億ドル）
・１株利益（調整後）：2.63～2.68ドル（予想：2.59ドル）

（通期見通し）
・１株利益（調整後）：20.07～20.12ドル（従来：19.16～19.36ドル）（予想：19.38ドル）
・売上高：187.2～187.6億ドル（従来：181.6～183.5億ドル）（予想：183.5億ドル）
・営業利益（調整後）：75.4～75.6億ドル（従来：72.4～73.2億ドル）（予想：73.2億ドル）

【企業概要】
　世界の中小企業と消費者に、財務管理・コンプライアンス・マーケティングに関する製品とサービスを提供する。中小企業の財務管理、顧客の獲得と維持、経費節減、納税等を支援するほか、消費者の所得税申告書作成サービスを提供する。AIを活用し、カスタマーエクスペリエンスの向上に取り組む。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース