レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2025/05/24 00:26
テスラ<TSLA>よりも高関税率を課せられているにもかかわらず、中国のEVメーカーBYDは先月、欧州で初めてEVの販売台数が過去最高を記録した。これに対して、自動車情報のJATOダイナミックスは、これは欧州の自動車市場にとって転換点となる出来事だと指摘している。
JATOの新車登録データによると、BYDの4月の欧州での販売台数は前年比359%増となった。同期間のテスラの販売台数は49%減となり、再び月次販売台数の減少を記録した。これは、同地域におけるマスクCEOおよび同社に対する抗議運動に続くもの。JATOのデータは欧州28カ国から収集している。
昨年10月にEUが中国製EVに懲罰的な関税を導入したにもかかわらず達成された。EUはこの措置を不公正な貿易慣行によるものと説明しているが、懲罰的な関税はテスラに有利な措置で、中国製のテスラ車には7.8%の関税が課せられたのに対し、BYDには17%の関税が課せられた。他の中国EVメーカーには最大約35%の関税が課せられている。EUは標準的な10%の自動車輸入関税も課している。
JATOは、両社の4月の販売台数の差は比較的小さかったものの、BYDがテスラを凌駕した意味は極めて大きいと指摘。さらに、BYDは欧州の主要自動車ブランドを地域全体で上回っており、例えばフランスではフィアットとセアトの販売台数を上回っているという。
テスラが長年欧州のBEV市場をリードしてきた中で、BYDがノルウェーとオランダ以外での正式な事業展開を2022年末に開始したばかりであることを考慮すると、これは欧州の自動車市場にとって転換点となる瞬間だとも述べている。
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