レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2025/06/03 23:54
ストラテジストは再び米株式市場に対して強気な見方を示しており、「トランプ政権は最終的に関税を引き下げる」との確信を強めている。TACOトレードが有効と指摘し、レポートで次のように述べた。
われわれの基本シナリオは、貿易政策が信頼できる形で緩和されることで、株式市場が大きく反発するというものだった。実際には、法的・経済的・政治的な痛みが本格化する前に、市場の反応を受けて政権が予想以上に早く政策の緩和に動いた。このため、関税の悪影響が実際に出てくれば、トランプ政権は再び措置を緩和すると見ていると述べている。
◆S&P500の予想引き上げ
年末のS&P500の目標を従来の6150から6550に引き上げた。当初は年末に7000を予想していたが、4月の強硬な関税発表で一旦取り下げていた。
◆TACOトレードとは
同ストラテジストは「TACOトレード(Trump Always Chickens Out:トランプはいつも引き下がる)」が有効と指摘。このフレーズは英FT紙のコラムニストが作ったもので、ウォール街で浸透しつつある。
企業業績のファンダメンタルズは依然として健全で、株式のポジショニングはまだ中立に近い。企業の自社株買いも引き続き活発で、リスク回避の姿勢にはなっていないとも指摘している
◆背景と市場の動き
5月のS&P500は6%超上昇し、2023年11月以来の月間リターンを記録した。トランプ大統領が中国と暫定的な貿易合意を結んだことが株価上昇の背景。5月後半には連邦裁判所が関税を違憲と判断し、一時的に関税無効化を命じた。しかし、その後、控訴審で再び復活している状況。投資家は、関税は交渉手段に過ぎないと見ており、足元は最悪期は過ぎたとの期待が広がっている。
同ストラテジストは、企業業績、政策後退期待、株式のポジショニング改善などを支えに、株高トレンドの継続を予想している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
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