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ダウ平均、一時下げに転じる...

ダウ平均、一時下げに転じるもプラス圏を維持 ISMは需要急減と仕入れ価格上昇が加速=米国株

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/06/04 23:53

NY株式4日(NY時間10:52)(日本時間23:52)
ダウ平均   42548.57(+28.93 +0.07%)
ナスダック   19428.20(+29.24 +0.15%)
CME日経平均先物 37610(大証終比:-170 -0.45%)

 その後、米株式市場でダウ平均は小幅高で推移している。この日発表の米経済指標が予想以上に弱い内容となったことで米株式市場の上値は重いものの、ダウ平均は小幅ながらもプラス圏を維持している。

 特に5月のISM非製造業景気指数が49.9と基準の50を下回り、縮小圏に入ったことが重しとなっている。縮小圏入りは昨年6月以来で、景気の先行き不透明感を強める内容。製造業はこれまでも弱さが示されていたものの、サービス業は底堅く推移していただけに、ネガティブ・サプライズではあった。

 ただ、ダウ平均は一時マイナスに転じる場面が見られたものの、下値での押し目買い意欲は強く、楽観的なムードは続いている模様。

 ISM指数は新規受注が大きく低下し、需要急減が示されたほか、関税引き上げが経済全体に波及したものと見られ、仕入れ価格が上昇を加速させ、2022年11月以来の高水準となった。サービス業者がコスト上昇に直面していることを示し、在庫も上昇し、企業が過剰在庫を認識していることも明らかとなっている。

 需要の急減速を受けて、サービス業者は適切な人員水準の見直しを迫られそうだが、雇用指数は上昇し、雇用は限定的ながら増加傾向にあることが示された。

 ただし、8つのサービス業種で活動の縮小が報告されている。

*ISM非製造業景気指数(5月)23:00
結果 49.9
予想 52.0 前回 51.6
新規受注 46.4(52.3)
雇用   50.7(49.0)
入荷遅延 52.5(51.3)
仕入価格 68.7(65.1)
輸出   48.5(48.6)
輸入   48.2(44.3)
()は前回

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美


株探ニュース

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