ヘルスエクイティが決算受け上昇　詐欺被害に関連した口座の高コスト対応に進展＝米国株個別

（NY時間14:18）（日本時間03:18）
ヘルスエクイティ<HQY>　114.00（+10.24　+9.87%）

　ヘルスケアサービスのヘルスエクイティ<HQY>が上昇。前日引け後に２－４月期決算（第１四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の見通しを上方修正したほか、２０２６年１１－１月期（第４四半期）の売上高は１２．８５－１３．０５億ドルを見込むとした。

　同社は医療貯蓄口座（ＨＳＡ）の管理を行っているが、詐欺被害に関連した口座の高コスト対応に進展を見せた点が評価されている。アナリストは「資産の増加と利回り上昇によるカストディ業務の拡大を背景に、売上高が予想を上回る好決算を発表した。特に詐欺問題の継続を懸念していた投資家にとって、今回の決算は不安を払拭するイベントとなったと捉えている」と述べている。

（２－４月・第１四半期）
・１株利益（調整後）：0.97ドル（予想：0.80ドル）
・売上高：3.31億ドル　15％増（予想：3.22億ドル）
・EBITDA（調整後）：1.40億ドル（予想：1.23億ドル）

（５－７月・第２四半期見通し）
・売上高：11.8～11.9億ドル（従来：11.6～11.7億ドル）（予想：11.7億ドル）
・年ベース経常収益（ARR）：10.1～10.2億ドル（従来：10.0～10.1億ドル）（予想：9.59億ドル）
・営業利益（調整後）：1.87～1.95億ドル（従来：1.75～1.85億ドル）（予想：1.84億ドル）

（２６年通期見通し）
・１株利益（調整後）：3.61～3.78ドル（従来：3.57～3.74ドル）（予想：3.60ドル）
・売上高：12.9～13.1億ドル（従来：12.8～13.1億ドル）（予想：13.0億ドル）
・EBITDA（調整後）：5.30～5.50億ドル（従来：5.25～5.45億ドル）（予想：5.34億ドル）
　
【企業概要】
　米国内にて、個人、および大小規模の雇用主や福利厚生プロバイダー向けに、ヘルスケア関連費用におけるテクノロジー対応サービスプラットフォームを提供する。消費者の税制優遇された医療貯蓄口座の管理、治療オプションの比較、遠隔医療給付へのアクセス、医療費支払サービス、臨床情報などを提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース