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米大手銀ストラテジスト、小型株は魅力的な投資先 配当に着目しスクリーニング

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/06/06 22:00

 米大手銀のストラテジストによると、割安さと配当収入の両方を求める投資家にとって、小型株は魅力的な投資先となり得るが、慎重な銘柄選びが重要だと述べている。

 小型株は自社株買いよりも配当の方が多く見られ、ラッセル2000指数の構成銘柄の約40%が現在配当を出している。小型株は、関税やマクロ経済の不透明感、高金利の影響を受けやすいものの、大型株と比較して割安水準にあると指摘。

 ラッセル2000は、トランプ大統領による大規模な関税政策が4月に発表された後、最初に弱気相場入りした指数となった。現在は反発しているものの、依然として高値から約15%下落して推移。年初来では5%超のマイナスとなっている。半面、S&P500指数は年初来で1%超の上昇。

 同ストラテジストは、小型株には十分なチャンスがあり、配当性向の上昇余地もあると見ている。

 これらを踏まえ、同ストラテジストはラッセル2000の採用銘柄のうち、米10年債利回り(現在約4.39%)を上回る配当利回りを持ち、かつ同銀の配当格付けが「7」(安定または増配の可能性あり)の銘柄をスクリーニング。

■不動産投資信託(REIT)
*ライマン・ホスピタリティ<RHP>
【企業概要】
 高級コンベンションセンター型リゾートを展開。通常2-5年前から予約されるビジネスモデルで、ホテルREITとは性質が異なる。
・配当利回り:4.8%
・第1四半期業績:1株AFFO(調整後)2.08ドル(予想:1.68ドル)
・株価:年初来で約8%下落

*サブラ・ヘルスケア<SBRA>
【企業概要】
 高齢者住宅、介護施設、精神医療施設、専門病院などの運営。高齢化社会を背景に成長が期待される分野。
・配当利回り:6.8%
・第1四半期業績
  1株FFO(調整後)0.35ドル(予想:0.36ドル)
  売上高:18.35億ドル(予想:18.40億ドル)
・株価:年初来で約2%上昇

■エネルギー関連
*ノーザン・オイル&ガス<NOG>
【企業概要】
 原油・天然ガスの権益取得や開発を行う非操業型企業
・配当利回り:6.4%
・第1四半期業績
   利益・売上とも予想上回る。
   石油換算の生産は前年比で13%増。
・株価:年初来で約24%下落

■公益事業
*ノースウェスタン・エナジー<NWE>
【企業概要】
電気と天然ガスの供給。
・配当利回り:5%
・第1四半期業績
  利益は予想上回り、売上高は予想を下回る
・株価:年初来で約1%下落

■総括
 小型株は関税や金利動向などマクロリスクに敏感だが、割安さと高配当利回りを兼ね備えた銘柄が存在する。とくに安定的なキャッシュフローを持つREITや公益事業株は、投資家のインカム需要に応える選択肢として注目されている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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