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ルルレモンが決算受け大幅安 競争激化と関税が成長計画に打撃=米国株個別

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/06/06 23:02

(NY時間10:01)(日本時間23:01)
ルルレモン<LULU> 267.44(-63.34 -19.15%)

 ヨガウエアのルルレモン・アスレティカ<LULU>が大幅安。前日引け後に2-4月決算(第1四半期)を発表し、既存店売上高が予想を下回ったほか、中国での売上高も予想を下回った。ガイダンスでも通期の売上高見通しを下方修正したほか、第2四半期の売上高も予想を下回る見通しを示している。

 競争激化と新たな関税が、同社の野心的な成長計画に打撃を与えているとの懸念が広がっている。特に通期見通しの下方修正は、同社の猛烈な成長ペースに慣れた投資家を驚かせた。

 マクドナルドCEOは、2021年から26年までに売り上げを倍増させる目標を掲げているが、トランプ政権の関税政策によって達成は一段と困難になっている。また、アパレル業界の競争激化や数年に及ぶインフレ加速なども逆風となっており、25年度の増収率は5年連続で鈍化すると見込まれている。

 同社は声明で「4月に発動された米国の関税が国内の事業コストを押し上げ、利益率の大幅な低下をもたらす可能性がある」と指摘。人気のレギンスを通常約100ドル以上で販売しているが、一部商品を値上げする方針。値上げは消費者をさらに遠ざける恐れがあるが、同CEOは「米国では消費者が現在、慎重姿勢を維持している」と述べていた。

 アナリストは「今回の決算は期待外れだった。中国の業績悪化が主因で、全体の既存店売上高が予想を下回った」と述べている。「第2四半期の売上高見通しはコンセンサス並みだが、関税や投資が利益を圧迫しており、第1四半期の1株利益見通しはコンセンサスを下回っている」とも指摘した。

(2-4月・第1四半期)
・既存店売上高:1.0%増(予想:2.8%増)
  米州:1.0%減(予想:1.3%減)
  海外(為替除く):7.0%増
・1株利益:2.60ドル(予想:2.60ドル)
・売上高:23.7億ドル(予想:23.6億ドル)
  中国本土:3.68億ドル(予想:3.78億ドル)
  その他海外:3.28億ドル(予想:3.28億ドル)
・粗利益率:58.3%(予想:57.7%)
・営業利益率:18.5%(予想:18.4%)
・在庫:16.5億ドル(予想:15.5億ドル)
・店舗数:770店(予想:770店)

(5-7月・第2四半期見通し)
・売上高:25.4~25.6億ドル(予想:25.7億ドル)
・1株利益:2.85~2.90ドル(予想:3.31ドル)

(通期見通し)
・1株利益:14.58~14.78ドル(従来:14.95~15.15ドル)(予想:14.91ドル)
・売上高:111.5~113.0億ドルを維持(予想:112.9億ドル)

【企業概要】
 米州・アジア・欧州・中東で、パフォーマンスアパレル・フットウェア・アクセサリーの包括的な製品を販売する。ヨガ・ランニングなどの運動やその他のアクティビティを含む健康的なライフスタイル向けにデザインされたパンツ・ショートパンツ・トップス、ジャケットなどの製品をオムニチャネルで販売する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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