レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2025/06/10 03:41
(NY時間14:40)(日本時間03:40)
アップル<AAPL> 200.87(-3.05 -1.50%)
NY時間の終盤に入って、アップル<AAPL>の下げが続いている。年次イベントである世界開発者会議(WWDC)を本日から開催し、新OSインターフェース「リキッド・グラス」を発表。これを同社史上最も大規模なデザイン刷新と位置づけた。また、同社はAIモデルを外部アプリ開発者に開放する計画も明らかにしている。
同社は変更点の一環として、OSの名称にこれまでのバージョン番号ではなく「西暦」を使用する方式に変更。次世代アイフォーン向けソフトウェアは「iOS26」、その他にも「ウォッチOS26」「マックOS26」「アイパッドOS26」などが発表された。
WWDCは毎年開催される開発者向け会議で、同社の新しいソフトウェアや機能を紹介する場となっている。今年はAI機能のいくつかも紹介されたが、中心はOSの刷新とデザイン面での改善で、これはファンには嬉しい内容だが、投資家には物足りない内容でとなっているようだ。発表内容にも目新しさも少なく、同社株はWWDCの開始から売りが優勢となっている。
同社はAI分野での遅れを埋めるべく、昨年にチャットGPTを手掛けるオープンAIと提携。画像生成機能などが追加され、リアルタイム翻訳やユーザー行動を学習する地図機能なども発表された。さらに、新ゲーム専用アプリでは機能を一元化し、友人と対戦できるようになる。
その他、アップル・ウォッチ向けには、AIを活用した「バディ」機能を搭載した新ワークアウトアプリが登場予定。
マックOSには、透明なメニューバーやカスタマイズ性の高いコントロール機能が追加され、アイフォーンの電話アプリも利用可能になる。次期マックOSは「マックOS26タホ(Tahoe)」と命名され、カリフォルニア州とネバダ州の州境にまたがる有名な湖にちなんだ名称となっている。
同社にとってAI市場は長年の弱点であり、昨年のWWDCで「アップル・インテリジェンス」を発表して以降、目立った機能追加がなく、他のシリコンバレーの競合にも大きく後れを取っていると指摘されている。同社は来年のWWDCで、より大規模なAIの進化を発表する予定との観測も伝わっていた。
また、同社は関税にも直面しており、米国向けのアイフォーンの生産をインドへ移管。この変更を踏まえて、製品価格の引き上げが避けられないとの見方も強まっている。同社は例年通りに9月に新製品を発表予定。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
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