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米中が合意 ただ、エコノミストからはリスクは残るとの指摘

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/06/27 21:16

 ラトニック米商務長官は26日、米中が先月スイスのジュネーブで合意に達した枠組みについて、最終的な理解の取りまとめに至ったと述べた。また、計10に上る他の主要貿易相手国・地域とも、まもなく合意に達する可能性があることも明らかにした。

 中国商務省の報道官も27日、ここ数日間で米国との貿易枠組みに関する詳細をさらに確認したと発表。声明では、今後も規制対象品目の輸出許可を承認していくと改めて強調した。
 
 長官はインタビューで、「合意は2日前に署名され、正式に成立した。米中協議で示された条件を正式に文書化したものだ」と述べた。中国が米国にレアアース(希土類)を供給すれば、米国は対抗措置を撤廃。米国の対抗措置には、中国でのプラスチック製造に使われるエタンのほか、半導体設計ソフトウエア、ジェットエンジン部品などの輸出規制が含まれる。

 ただ、エコノミストは、米中通商合意は最終決定に至ったもののリスクは残っていると指摘。楽観的なシナリオは、現在の合意が緊張緩和への道を開くことだが、エコノミストは「現在の米中休戦を脱線させ、緊張の再燃につながる可能性のある要因は多数ある」と指摘している。

 米国側は、中国がレアアースに関する約束を履行した後でなければ対中制裁措置を解除しないと表明している。これにより、履行を巡る対立のリスクが逆に高まっているという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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