レポート
配信元：株探ニュース
投稿: 2025/07/02 23:35
米下院の共和党指導部は、前日上院で可決したトランプ大統領の減税・歳出削減法案の採決を本日中に実施すべく奔走している。しかし、悪天候と共和党内の根強い反対が早期の法案成立を脅かしている状況。
この法案は前日に、バンス副大統領が決定票を投じるなど、上院で僅差で可決された。現在は、下院が上院の修正案を承認する必要がある。共和党のジョンソン下院議長は、党内票で可決するには３人までしか造反を許容できない状況。しかし、本日朝の時点で、十数人以上の共和党議員が依然として様々な理由で反対している。
ケンタッキー州選出のマッシー議員とオハイオ州選出のデビッドソン議員の２名は５月に下院版の法案に反対票を投じており、今回も反対する可能性が高い。５月当時は、ジョンソン議長が会派内の懐疑的な議員たちに土壇場で譲歩を行い、支持を取り付けることに成功した。
しかし、今回は土壇場での修正は即座に上院に差し戻しとなり、その場合、自主的に設定した７月４日の締め切りにはほぼ間に合わない。
さらに、ジョンソン議長の頭を悩ませているのが、火曜日夜にワシントンＤＣ周辺を襲った嵐による悪天候。複数の議員の便が遅延または欠航し、本日午後にもさらなる降雨が予想されている。
共和党は、トランプ大統領の机上にこの法案を届けるという７月４日の自己設定期限が迫る中、ホワイトハウスは一部の強硬派共和党議員を含む下院議員との個別協議を行っているとも伝わっている。
株探ニュース
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