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米大手銀のストラテジスト、S&P500の年末目標を6300に引き上げ

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/07/08 23:29

NY株式8日(NY時間10:18)(日本時間23:18)
*S&P500 6225.02(-4.96 -0.08%)

 米大手銀のストラテジストは米株式の見通しを引き上げ、S&P500の年末目標を従来の5600から6300に引き上げ、12カ月先の目標を6600に設定した。米企業業績の底堅さと、特に債券と比較した場合の長期的な成長期待を理由に挙げている。

 また、株式リスクプレミアム(ERP)の想定を引き下げた。これは、マクロ経済の不透明感にもかかわらず、大手上場企業が高い回復力を示しているため。ERPの引き下げによるバリュエーション上の恩恵は、持続的なソブリンリスクを前提とした高めの金利水準という想定で一部相殺されるとしている。

 同ストラテジストは、政策の不確実性が過去最高水準に近い状況にある一方、企業の情報開示姿勢は維持されていると指摘。多くの企業が利益見通しのガイダンスを継続しており、業績予想のばらつき(分散)はパンデミック後の最低水準付近だという。

 「ドル高、インフレ、金利変動にもかかわらず、S&P500企業の利益率はパンデミック後も揺るがず、企業は適応するか、さもなければ指数から脱落しただけだ」と述べている。

 ただ、短期的にはやや弱含みから中立と見ているが、中長期的には「温かく」、特に債券と比較すれば「非常に強気(hot)」だという。

 「高齢化とインフレの粘着性は、インフレ耐性のある株式への需要と供給の両面から説得力ある構造的な支援要因となっており、債券よりも株式に有利に働く」とも述べた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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