レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2025/07/11 14:20
アジア株 トランプ関税「どこ吹く風」香港大幅高、上海は昨年10月来高値 GSが目標引き上げ
東京時間14:01現在
香港ハンセン指数 24478.92(+450.55 +1.88%)
中国上海総合指数 3546.50(+36.82 +1.05%)
台湾加権指数 22722.25(+29.00 +0.13%)
韓国総合株価指数 3183.39(+0.16 +0.01%)
豪ASX200指数 8590.10(+0.94 +0.01%)
インドSENSEX30種 82812.00(-378.28 -0.45%)
アジア株はインドを除いて上昇。トランプ関税も「どこ吹く風」上海株は昨年10月以来の高値をつけ、香港株は大幅高となっている。トランプのBRICS虐めを受けインド株は続落、2週間半ぶり安値をつけている。
米中協議進展期待が広がっている。ベッセント米財務長官もラトニック米商務長官も中国との協議をさらに進展させたい姿勢だ。ルビオ米国務長官が中国外相と今週末に会談する予定となっていることも米中摩擦緩和期待につながっているようだ。ただ、ルビオ氏は対中強硬派で知られる人物だ。対面で会うのは初めてで貿易や防衛などについて協議する見通し。
中国景気支援策期待も高まっている。中国政府は今年後半に財政政策を加速・拡大する可能性があると中国紙が報じている。売れ残り物件買収に特化した基金や対外貿易安定化支援基金の設立の可能性があるという。来週発表されるGDPや住宅統計などが弱ければ支援策を前倒しする可能性もあるだろう。
ゴールドマンサックスがアジア株式市場の株価目標を引き上げたことも材料視されている。GSはMSCIアジア太平洋(日本除く)の目標を700に引き上げたほか、香港株の投資判断を「マーケットウエイト」に引き上げた。トランプ関税率が予想より若干高くなったとしても、アジア経済成長への影響は市場が懸念していたほどには悪化しない可能性があると指摘。
トランプによる世界的な貿易摩擦激化は懸念されている。トランプ米大統領は「株価が高値つけた」と発言。ナスダックとS&Pが最高値をつけたことを受け、トランプ氏は積極的に関税政策を進め続けても米金融市場に影響はないと見ているようだ。トランプはきのうブラジルに50%関税をふっかけ、きょうはカナダに35%関税を課すと表明した。また、ほとんどの国に対し15%から20%の関税を課すとも述べた。金曜日にEUに関税のお手紙を送るとしており、対EU関税がどの程度かが注目される。
カナダとブラジルに対する関税を受け、トランプが日本にも強硬姿勢を示すとの見方が高まっている。日米関税交渉は進展しておらず、トランプはイライラしているだろう。同盟国である日本に高関税となれば日本株は下落し、ほかのアジア市場にも影響が及ぶ。
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