レポート
配信元:MINKABU PRESS
投稿: 2022/02/02 23:48
アルファベット<GOOG>が上昇しており、他のIT・ハイテク株の上昇を支援している。前日引け後に10-12月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高(トラフィック獲得コスト除く)とも予想を上回り、広告事業の回復力を示した。オミクロン株の拡散とサプライチェーン危機によって、最大のカテゴリーである旅行と小売に混乱が生じたものの、グーグルの広告収入は年末年始に33%伸びた。クラウドとユーチューブの2つの主要成長分野も大幅な増益となった。
パンデミック以来、グーグルはeコマースに多額の投資を行い、ショッピングサービスでの商品販売や商品広告の掲載を行う加盟店を誘致してきた。ユーチューブに若手スタークリエイターを起用し、新たなショッピングの施策を開始。動画サイト全体の視聴者数は増加し続けている。
また、1株を20株への株式分割も発表した。
今回の決算を受けて、アナリストからの目標株価引き上げも相次いでおり、投資家は今年の利益率縮小を懸念し続けるが、グーグルはそのネガティブな見方を再び打ち砕いているとのコメントも聞かれた。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):30.69ドル(予想:27.35ドル)
・売上高(TAC除く):619.0億ドル(予想:593.7億ドル)
・グーグル広告:612.4億ドル(予想:582.2億ドル)
・グーグルその他:81.6億ドル(予想:80.2億ドル)
・グーグル以外:1.81億ドル(予想:2.10億ドル)
・営業利益:218.9億ドル(予想:211.6億ドル)
・設備投資:63.8億ドル(予想:74.2億ドル)
(1-3月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.85~0.95ドル(予想:0.91ドル)
・売上高:57~62億ドル(予想:58.1億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):0.85~0.95ドル(従来:0.85~0.95ドル)(予想:0.91ドル)
・売上高:57~62億ドル(従来:58.1~59億ドル)(予想:58.1億ドル)
(NY時間09:38)
アルファベット<GOOG> 3003.05(+245.48 +8.90%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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