サウスウエスト航空、決算受け大幅安　通期のＥＢＩＴを大幅下方修正＝米国株個別

（NY時間14:59）（日本時間03:59）
サウスウエスト航空<LUV>　33.50（-3.95　-10.54%）

　サウスウエスト航空<LUV>が大幅安。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を下回った。ガイダンスも公表し、通期のＥＢＩＴを大幅に下方修正した。同社の今回の業績見通しは、他社が今月示した見通しに比べて慎重な内容となっている。

　今年に入ってインフレや経済の不確実性に加え、トランプ大統領の関税政策が影響し、旅行需要は大きく落ち込んだ。同社は、業績見通しへのこうした影響を具体的な数字で示した数少ない航空会社の１つとなった。大半の航空会社は４月時点で需要予測が困難だとして業績見通しを撤回していた。

　同社は主力分野の国内レジャー旅行について、「４－６月期には安定し、直近の傾向には改善の兆しが見られる」と指摘した。

　アナリストは「今回の決算は基本的なレジャー需要が引き続き弱いことを示しており、ロードファクター（搭乗率）は４．１０％ポイント低下しており、好条件の価格で座席を埋めるのが難しいことを示唆している」と述べている。一方、「四半期中に国内のレジャー需要は安定化した兆しがあり、将来的には収益改善の取り組みが寄与する可能性がある」とも述べた。

（４－６月・第２四半期）
・１株利益（調整後）：0.43ドル（予想：0.53ドル）
・売上高：72.4億ドル　1.5％減（予想：73.0億ドル）
　　旅客：66.3億ドル（予想：66.1億ドル）
　　貨物：0.44億ドル（予想：0.47億ドル）
　　その他：5.73億ドル（予想：6.34億ドル）
・営業利益（調整後）：2.45億ドル（予想：3.42億ドル）
・有効座席マイル（ASM）：470.0億マイル（予想：468.8億マイル）
・有償旅客マイル（RPM）：368.9億マイル（予想：378.8億マイル）
・搭乗率：78.5％（予想：80.7％）
・平均旅客運賃：186.65ドル（予想：176.83ドル）
・旅客マイルあたり収入（Yield）：17.97セント　2.3％増
・有償座席マイル収入（PRASM）：14.10セント　2.8％減

（７－９月・第３四半期見通し）
・ユニットレベニュー：2％減～2％増
・輸送能力：横ばい
・ガロンあたりASM：82～84
・RASM：2％減～2％増

（通期見通し）
・EBIT：6～8億ドル（従来：17億ドル）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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