レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2025/07/28 22:09
トランプ政権は、台湾の頼清徳総統が来週計画している米国での途中降機を認めるかどうか協議している。認めれば、中国との貿易協議や習近平国家主席との会談実現に影響が及びかねないとの懸念があるためだブルームバーグが関係者の話として伝えた。
台湾の頼清徳総統は外交関係を持つパラグアイ、グアテマラ、ベリーズに向かう途中の8月4日にニューヨークで、その10日後の帰りにはダラスで降機することを計画している。だが、関係者によると、台湾当局は米国側から了承が得られず、先週後半にこの訪問計画は流動的な状況に陥っているという。
頼総統の訪問を巡るトランプ政権の慎重な姿勢は、習主席との会談を模索するトランプ大統領が中国側に譲歩し過ぎるとの不安を、台湾のみならず米国の当局者の間にも引き起こしていると、関係者は説明。
台湾総統府報道官は「そのような主張は誤った情報に基づく、純粋な臆測だ」と反論し、「総統府は調整が全て完了した後に、関連日程を公表する」と述べた。
関係者によると、頼総統は昨年、ハワイとグアムを経由した外遊を計画していたが、バイデン政権から米国の選挙後まで待つよう要請され、渡航を数カ月延期した。
頼総統の訪問計画は、外交的に微妙な時期ではあった。ベッセント米財務長官と中国の何立峰副首相はそれぞれ代表団を率い、28日にスウェーデンのストックホルムで貿易問題を協議する。この結果は、世界の市場に影響を及ぼす見込みだ。
頼総統を「分離主義者」、「寄生虫」などと呼ぶ中国は、台湾問題を米中間の最も敏感な問題と位置づけている。ペロシ米下院議長(当時)が2022年に台湾を訪問した後には大規模な軍事演習を実施するなど、中国は米国の台湾要人との交流に反対を強めている。
こうした中での台湾総統の途中降機に対するトランプ政権の消極姿勢は、米国が台湾問題を貿易問題の交渉材料にするのではないかとの懸念を煽りそうだと伝えている。
株探ニュース
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