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新型核兵器、米が英基地に配...

新型核兵器、米が英基地に配備したと専門家が分析

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/07/29 01:00

 米国は新型の核兵器を英国に再配備した可能性が高いと、防衛専門家と公開情報が示している。ブルームバーグが伝えた。事実なら2008年以来となる。欧州の安全保障に対して米国の姿勢が変わっていないことを、ロシアのプーチン大統領に示す狙いがあると見られている。

 米空軍の核兵器輸送部隊によるC-17輸送機が7月16日、ニューメキシコ州アルバカーキのカートランド空軍基地から英レイクンヒース空軍基地まで、識別用トランスポンダーを作動させたまま飛行したとされている。

 「米国が英国に核兵器を再配備した可能性が強く示されている」と米科学者連盟は述べた。新型のB61-12熱核重力爆弾が含まれている可能性があるという。米国防総省の予算資料によると、英レイクンヒース基地では核兵器安全管理施設の整備が数年に渡り行われてきた。

 太平洋フォーラムのシニアフェローによると、トランスポンダーを作動させたまま飛行したのは、欧州での核戦力維持をロシアに示す意図があるという。「これはNATOの姿勢を抑止から強化にシフトさせる第一段階に過ぎない」と述べ、「米国の核兵器を英国に再配備することは、決して小さなことではない」と続けた。

 英王立防衛安全保障研究所(RUSI)は、「B61のような能力は、非戦術的核兵器においてロシアが有する著しい優位性を抑制する効果がある」と述べた。

 英政府は6月、B61-12を搭載できるF-35A戦闘機を12機以上、米国から購入する方針を示した。英国防省による最新の政策文書は「NATOの核抑止は欧州に配備された米国の核兵器と同盟国の支援インフラにも依存している」と指摘した。これは冷戦後初めて英空軍が核任務を担うことを意味する。

 B61-12が搭載する核弾頭は威力を0.3キロトンから50キロトンの範囲で調整できると、原子力科学者会報は説明している。従来型より精密に目標を狙えるため、軍事目標も人口密集地も標的にし得るとされている。米科学者連盟のクリステンセン氏は、今回の英配備によってNATO加盟6カ国の7基地に完全配備されたと述べた。

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