レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2025/07/30 07:55
*07:55JST NYの視点:米6月JOLT求人件数は減少、自主的退職者数も年初来最低で労働市場の減速を示唆
米国労働統計局が発表した米6月JOLT求人件数は743.7万件と、5月771.2万件から減少した。予想も下回り、4月来で最低となった。5月に増加した食品サービス、宿泊施設での求人が減少。さらに、ヘルスケア、金融サービスでの減少も目立った。
雇用者の労働市場を巡る自主的退職者数は314.2万人と、年初来で最低。退職率は2.0%となった。5月も2.1%から下方修正され、3カ月連続で2%を維持。失業保険継続受給者の増加に続き、失業者が新たな職を見つけるのがより困難になった証拠となる。
採用者数は520.4万人と2カ月連続で減少した。採用率は3.3%と、5月の3.4%からさらに低下し、パンデミック以降で最低水準に近づいた。強い経済の中での採用率は、3.7%から4%とされているため、労働市場の減速の証拠と見られる。
解雇は160.4万件と2カ月連続で減少し、3月来で最低。解雇率は1.0%と、5月と同じ。企業は新規採用と同時に、従業員解雇にも消極的な姿勢が再表明された。
1人の失業者に対する求人件数の割合は1.06と、1.07から低下。労働市場のスラックはパンデミック前に比べて大きい。求人件数が失業者数を上回っている限り、労働市場は底堅く、景気後退はないと見られているが、全般的に労働市場の減速を証明する内容となった。
■6月労働市場ダッシュボード
求人件数:4.4%(5月4.6%)
雇用削減率:1.0%(5月1.0%)
自主的退職率:2.0%(5月2.0%←2.1%)
採用率:3.3%(5月3.4%)
失業率:4.1%(5月4.2%)
不完全雇用率(U6):7.7%(5月7.8%)
非農業部門雇用者数:+14.7万人(5月+14.4万人←13.9万人)
平均時給:前月比+0.2%、前年比+3.7%(5月+0.4%、+3.8%←+3.9%)
<CS>
最新人気記事
本日の市況
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の株価予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。『ブログ』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしたり、売買シミュレーションができる『株価予想』機能も、無料でご利用いただけます。
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。