レポート
配信元：株探ニュース
投稿: 2025/07/30 21:56
＊カナダ中銀政策金利 22:45
予想 2.75％ 前回 2.75％
このあと日本時間２２時４５分にカナダ中銀が金融政策委員会の結果を公表する。月次のＧＤＰを見ると前月比でマイナス成長が出始めており、カナダ経済は景気減速の兆しが高まっている。それでも今回は利下げ見送りが濃厚となっているようだ。
金利はすでに中立金利の推計レンジ内にあり、６月のカナダの雇用統計が好調だったこと、そしてコアインフレが高止まりする中、カナダ中銀は今回、忍耐強くいると見られている。
ただ、米国との貿易交渉もまだメドが見えていない中、関税による成長への影響は、今後カナダ経済を圧迫すると見られている。カナダ経済は第２四半期に縮小し、例え関税問題にメドが付いたとしても、第３四半期もさらなる縮小が予想されている。
マクレム総裁は今回もインフレリスクに焦点を当てると見られているが、市場では年後半に貿易戦争による成長鈍化が鮮明になれば、カナダ中銀は利下げを再開すると見込んでいる。短期金融市場では、年内の追加利下げの確率を７０％程度で織り込んでいる状況。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
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