レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2025/07/30 22:43
(NY時間09:43)(日本時間22:43)
モンデリーズ<MDLZ> 67.16(-2.55 -3.66%)
スナック菓子・飲料のモンデリーズ<MDLZ>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、北米の既存事業売上高が予想以上の減収となったことが嫌気されている。同社は「景気に対する不安が米消費者心理に影響を与えた」と説明した。ただ、海外市場の成長や値上げが寄与し、全体の既存事業売上高は予想を上回る増収となった。
プットCEOは「米国では消費者の不安が非常に大きい。家計、雇用見通し、インフレに対する懸念が強い」と指摘。また、米国市場の回復がすぐに起きるとは考えていないとし、「むしろ、消費者が関税の影響を実感するのは年後半になる」との見方を示した。
通期では過去最高水準のカカオ価格の影響で利益が約10%減となるとの従来見通しを据え置た。ただ、経営陣はカカオ価格の下落基調に楽観的になっている。ザラメラCFOは「カカオ市場のファンダメンタルズは良い方向に向かっている。特に西アフリカでの作柄改善が期待される」と指摘した。ただ、今後数カ月がカカオ価格の本格的な下落時期を左右する重要な局面になるとの見解も示した。同社は年初にカカオ価格の上昇を補うために値上げを実施している。
なお、プットCEOは米国での販売量の減少は経済的要因が全てで、GLP-1系の減量薬の影響によるものではないと強調。米国での影響を綿密に分析した結果、事業への影響はほとんど見られなかったと述べている。
(4-6月・第2四半期)
・既存事業売上高:5.6%増(予想:5.4%増)
北米:3.4%減(予想:1.8%減)
欧州:12.5%増(予想:11.9%増)
アジア・中東・アフリカ:8.6%増(予想:4.6%増)
南米:5.4%増(予想:5.5%増)
・1株利益(調整後):0.73ドル(予想:0.68ドル)
・売上高:89.8億ドル(予想:88.4億ドル)
・粗利益率(調整後):33.7%(予想:33.8%)
(通期見通し)
・既存事業売上高:約5%増を維持(予想:4.9%増)
・1株利益(調整後):約10%減を維持
・FCF:30億ドル以上を維持
【企業概要】
Oreo・Ritz・Tobleroneなどのブランドのスナック菓子と飲料製品を製造し、世界のスーパーマーケットチェーン・卸売業者やその他小売店向けに販売する。クッキー・クラッカー・チョコレート・ガム・キャンディー・粉末飲料のほか、チーズ・食料品を取り扱う。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
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