カバ、決算受け大幅安　既存店売上高が予想下回る　前年の好業績がプレッシャーに＝米国株個別

（NY時間10:00）（日本時間23:00）
カバ<CAVA>　70.08（-14.42　-17.07%）

　地中海レストラン運営のカバ<CAVA>が大幅安。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、レストラン既存店売上高が予想を下回ったほか、通期の同既存店売上高の見通しも下方修正した。第２四半期に顧客の外食支出が鈍化し、成長ペースが急減速した。今回の決算は急成長を維持する上で同社が直面するプレッシャーが浮き彫りとなった。

　シュルマンＣＥＯは「前年には牛ステーキを新たなタンパク質オプションとして投入し、新規顧客獲得と客単価の押し上げに寄与し、過去の好調な新規店舗も今年との比較基準を高くしていた」と説明。「明らかに昨年や一昨年ほどの追い風はない。消費者も以前ほど楽観的ではない」とも付け加えた。

　アナリストは、「既存店売上高や見通し修正は、高いバリュエーションを考えると株価の重しになるはずだ」と指摘。「株価はある程度の既存店売上高の未達を織り込んでいたが、今回のような大幅な未達や通期の下方修正までは織り込んでいなかった」と述べている。

（４－６月・第２四半期）
・レストラン既存店売上高：2.1％増（予想：6.1％増）
・１株利益（調整後）：0.16ドル（予想：0.13ドル）
・売上高：2.81億ドル　20％増（予想：2.86億ドル）
・EBITDA（調整後）：4210万ドル（予想：4000万ドル）
・レストランレベル利益率：26.3％（予想：26.2％）
・新規出店数：16店（予想：16.2店）
・店舗数：398店（予想：397.85店）
・FCF：2190万ドル（予想：1440万ドル）

（通期見通し）
・レストラン既存店売上高：4～6％増（従来：6～8％増）（予想：7.24％増）
・レストランレベル利益率：24.8～25.2％を維持（予想：25.01％）
・新規出店数：68～70店（従来：64～68店）（予想：67.25店）
・EBITDA（調整後）：1.52～1.59億ドルを維持（予想：1.58億ドル）

【企業概要】
　米国で新鮮な食材を手作りで提供する地中海料理のファストカジュアルレストランを所有・運営する。客の好みやシェフにお任せのボウルとピタ、季節のジュースやその他のドリンク、ピタチップス、ディップ、デザート、キッズメニュ等を店内・デリバリー・店頭ピックアップ・ケータリングで提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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