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8月のミシガン大指数、予想下回る インフレ期待は予想以上に上昇 市場の反応は限定的

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/08/15 23:16

*ミシガン大消費者信頼感指数(8月・速報値)23:00
結果 58.6
予想 62.0 前回 61.7

・1年先のインフレ期待
結果 4.9%
予想 4.4% 前回 4.5%

・5-10年先のインフレ期待
結果 3.9%
予想 3.4% 前回 3.4%

 日本時間23時に発表になった8月調査分のミシガン大消費者信頼感指数の速報値は予想を下回る内容となった。米消費者のセンチメント低下を示唆する内容だが、特に関税の影響に対する不安が続く中でインフレ期待は予想以上に上昇した。1年先のインフレ期待は4.9%と、前月の改善分を帳消しにした格好。5-10年先のインフレも3.9%に上昇した。

 ミシガン大学は声明で「消費者は今後、インフレと失業がともに悪化すると予想し続けている」と述べた。調査は7月29日から8月11日にかけて実施。最近の政府統計では雇用増加が鈍化していたが、今後1年以内に失業率が上昇すると予想する消費者は約62%と前月から増加した。

 同大学が同日発表した別の調査では、今年の支出を減らす計画を持つ消費者は差し引きで58%に上昇。自動車、家庭用品、外食などの購入を控える意向が示されている。

 声明では「夏の初めにやや薄れていた高物価への懸念が、今月に入り再び前面に出てきた」と分析している。

 ただ、米株式市場、為替とも反応は限定的で、短期金融市場の9月のFRBの利下げ確率も90%で変わっていない。

 ドル円は146.90円付近、ダウ平均は伸び悩んでいるもののプラス圏を維持している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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