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トランプ大統領、アリゾナ銅山開発の再遅延を「反米的」と非難

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/08/20 21:34

 トランプ大統領は、リオ・ティントとBHPによる米最大級の銅鉱山開発計画「リゾリューション・カッパー」を巡り、必要な土地移転を一時的に差し止めた控訴裁の判断を強く批判した。トランプ大統領はきのう、自身のSNSに「最新の遅れは何千もの雇用に影響する」とした上で、「世界最大の経済は銅を必要としている。それも今すぐに!」と強調した。

◆長年続く法的課題
 リオ・ティントとBHPは約20年に渡りアリゾナ州での銅開発を模索してきたが、宗教的・文化的・環境的理由で反対するサン・カルロス・アパッチ族などの訴訟により度々停滞している。第9巡回区控訴裁判所は月曜日、土地移転をめぐる異議申し立て審理中に一時差止命令を下した。

 トランプ大統領は「過激な左派活動家がこれほど多くの人々の生活に影響を与えているのは悲しい。反対派は反米的であり、他国の銅産業の利益を代弁している」と投稿した。

 これに対し、サン・カルロス・アパッチ族のランブラー議長は「今回の大統領発言は、外国の鉱山会社が米国の銅を採掘するために繰り返してきた誤情報を反映している」と批判。「神聖な地を破壊し、環境を荒廃させ、水利を脅かすもので、米国にとって有害だ」と述べた上で、必要なら政権側と協議する用意があるとも付け加えた。

◆銅の重要性と経済効果
 リゾリューション・カッパー鉱山はフェニックス東方約60マイル、スーペリア近郊に位置する地下鉱山計画で、リオ・ティントが55%、BHPが45%を保有。埋蔵量は世界でも有数の未開発銅鉱床とされ、アリゾナ州経済に年間0億ドル規模の寄与が見込まれる。

 銅は太陽光パネルや風力タービン、防衛産業、AIインフラに至るまで幅広く利用される基幹金属で、脱炭素化に伴い需要は供給を大幅に上回ると予想されている。

 BHPのヘンリーCEOは、トランプ大統領とバーガム長官に米国内の鉱業・サプライチェーンの再活性化に向けた強力なリーダーシップに感謝を表明。リオ・ティントのスタウシュホルムCEOや次期CEOのトロット氏とともに、米政権に対し同プロジェクト推進へのコミットメントを改めて伝えた。

株探ニュース

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