レポート
配信元：株探ニュース
投稿: 2025/08/21 03:56
米株式市場はバブルの初期段階にあるが、本格的な調整局面はまだ先だとの指摘が出ている。「警鐘を鳴らしているわけではない。ただ株価は割高だ」と発言した。
米株式市場は金融危機の深刻な相場調整から１６年が経過したとし、現在の状況は１９９０年代後半に類似していると指摘。当時は市場がハイテク株に熱狂し、グリーンスパン元ＦＲＢ議長（当時）が警告した「根拠なき熱狂」との発言が話題を呼んだ。しかし、その後も米株式市場は数年間上昇を続け、最終的にＩＴバブルが崩壊したと振り返っている。
「投資家は相場調整を考えなくなる習性に陥りがちだが、平均回帰は極めて起こりやすい」と言及。特に一部のＩＴ・ハイテク株は過去と比べてもかなり割高な評価を受けていると語っている。
４月にトランプ大統領が関税を発表して以降、株式相場は「リリーフラリー（安心感による上昇局面）」に入ったと説明。ただし、高止まりするバリュエーションには合理的な根拠が必要だとも述べている。
米国株の時価総額をＧＤＰで割った指標も過去最高を更新。多くの企業が買収で非公開化され、ＩＰＯまでの期間も長くなっていることから、この指標は見かけ以上に懸念材料となり得ると警告している。
株探ニュース
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