レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2025/09/10 07:45
*07:45JST 9日の米国市場ダイジェスト:NYダウは196ドル高、利下げ期待高まる
■NY株式:NYダウは196ドル高、利下げ期待高まる
米国株式市場は続伸。ダウ平均は196.39ドル高の45711.34ドル、ナスダックは80.79ポイント高の21879.49で取引を終了した。
利下げ期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。その後労働統計局が発表した3月までの1年間の雇用者数の年次改定が想定以上に下方修正されたことを嫌気し、景気減速懸念に一時売りに転じた。同時に連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを後押しするとの見方に再び上昇。インフレ指標や金利上昇が警戒されたが相場は終盤にかけて一段高となり、過去最高値を更新し、終了。セクター別ではメディア・娯楽、銀行が上昇した一方、耐久消費財・アパレルが下落した。
ソフトウエア会社のマイクロソフト(MSFT)は、オランダのインフラ企業、ネビウス・グループ(NBIS)とAI(人工知能)向けクラウド計算資源利用で総額200億ドル規模の複数年契約を締結、さらに、新興企業、アンソロピクスの生成AIテクノロジーを使用すると発表し、小幅高。通信のAT&T(T)は見通しを確認し、上昇。ヘルスケアのユナイテッドヘルス(UNH)は、暫定的なデータで、高齢者と障害者のための国が運営する医療保険「メディケア・アドバンテージ」会員の78%が来年、高額プランに加入する見込みだと発表し、上昇。
携帯端末のアップル(AAPL)はイベントで、スマートフォーンの新型モデル「アイフォーン17」を発表、想定内の結果となり、利益確定売りが強まり、下落。半導体のブロードコム(AVGO)やクアルコム(QCOM)はアップルがイベントで発表した新製品で、自社製チップ導入を拡大していることが明かになり、それぞれ下落した。
ソフトウエアメーアーのオラクル(ORCL)は取引終了後に第1四半期決算を発表。通期のクラウドインフラ業績見通しが好感され、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米年次雇用改定大幅下方修正もインフレ上昇を想定してドル反発
9日のニューヨーク外為市場でドル・円は146円53銭へ下落したのち147円47銭まで上昇し、147円46銭で引けた。米労働統計局が発表した2025年雇用の年次ベンチマーク改定速報値が予想以上に下方修正されたため利下げを織り込むドル売りが強まったのち、インフレ指標発表を控え金利が上昇し、ドル買いが強まった。
ユーロ・ドルは1.1762ドルまで上昇後、1.1704ドルまで下落し、1.1705ドルで引けた。フランスの政局混迷が上値を抑制した。ユーロ・円は172円21銭へ弱含んだのち172円68銭までじり高推移。ポンド・ドルは1.3574ドルへ上昇後、1.3518ドルまで下落。ドル・スイスは0.7929フランまで下落後、0.7979フランまで上昇した。
■NY原油:続伸で62.63ドル、一時63.67ドルまで値上り
NY原油先物10月限は続伸(NYMEX原油10月限終値:62.63 ↑0.37)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比+0.37ドル(+0.59%)の62.26ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは62.37ドル-63.67ドル。一時63.67ドルまで買われたが、為替相場がドル高に振れたことや米長期金利の反発を意識して上げ幅は縮小。通常取引終了後の時間外取引では主に62ドル台後半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 50.29ドル +0.83ドル(+1.67%)
モルガン・スタンレー(MS) 152.22ドル +3.43ドル(+2.30%)
ゴールドマン・サックス(GS)763.92ドル +22.07ドル(+2.97%)
インテル(INTC) 24.44ドル -0.04ドル(-0.16%)
アップル(AAPL) 234.35ドル -3.53ドル(-1.48%)
アルファベット(GOOG) 239.94ドル +5.78ドル(+2.46%)
メタ(META) 765.70ドル +13.40ドル(+1.78%)
キャタピラー(CAT) 418.09ドル -4.69ドル(-1.10%)
アルコア(AA) 31.27ドル -0.77ドル(-2.40%)
ウォルマート(WMT) 102.29ドル +0.01ドル(+0.00%)
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