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アドビが好決算 AI投資の成果が出始めている兆候も ただ、株価は軟調=米国株個別

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/09/13 00:49

(NY時間11:48)(日本時間00:48)
アドビ<ADBE> 351.64(+1.09 +0.31%)

 アドビ<ADBE>が前日引け後に6-8月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の見通しを上方修正した。第4四半期についても予想を上回る見通しを示している。

 ナラヤンCEOは声明で「AI関連の年ベース経常収益(ARR)は50億ドルを超え、AIそのものの事業のARRは年末目標の2億5000万ドルをすでに突破した」と述べた。

 同社はフォトショップなどの業界標準の製品に、自社の生成AIモデルを基盤とする機能の組み込みを進めて来た。今回の決算はその成果が出始めている兆候を示している。

 発表前には、同社がAIイノベーションから売上高を生み出せるかどうか、投資家の不安が高まっているとの指摘も出ていたが、今回の決算は不安を払拭する内容との受け止めのようだ。足元ではAIに特化した競合との競争懸念から、アプリ開発企業に対する市場の見方は全般に厳しくなっていた。

 アナリストは「今回の決算はサードパーティーのAIツールによる需要減少への投資家の懸念を和らげる可能性がある。2025年度ARR成長率見通しの小幅な上方修正は、年内の需要が安定して推移することを示唆しており、その間に同社はデジタルメディアやエクスペリエンスクラウド部門で自社AI製品を収益化する時間を得られるだろう」と述べた。

 好決算で株価は時間外で上昇していたものの、通常取引に入ると軟調な値動きとなっている。明確な理由はないが、生成AIを使ったクリエイティブソフト分野での競争への懸念が投資家心理を圧迫しているとの指摘が出ている。オープンAIやキャンバといった企業は独自のAIによる画像生成やデザイン機能を提供している。

(6-8月・第3四半期)
・1株利益(調整後):5.31ドル(予想:5.18ドル)
・売上高:59.9億ドル 11%増(予想:59.1億ドル)
  デジタルメディア:44.6億ドル(予想:43.9億ドル)
  デジタル体験:14.8億ドル(予想:14.6億ドル)
  サブスク:57.9億ドル(予想:56.9億ドル)
  製品:6800万ドル(予想:8350万ドル)
  サービス・その他:1.29億ドル(予想:1.34億ドル)
・営業利益(調整後):27.7億ドル(予想:26.9億ドル)
・残存履行義務:204.4億ドル(予想:199.9億ドル)
・デジタルメディア年ベース経常収益(ARR):185.9億ドル(予想:185.7億ドル)

(9-11月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):5.35~5.40ドル(予想:5.33ドル)
・売上高:60.8~61.3億ドル(予想:60.8億ドル)
  デジタルメディア:45.3~45.6億ドル(予想:45.1億ドル)
  デジタル体験:15.0~15.2億ドル(予想:15.2億ドル)
  デジタル体験サブスク:14.0~14.1億ドル(予想:14.1億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):20.80~20.85ドル(従来:20.50~20.70ドル)(予想:20.60ドル)
・売上高:236.5~237.0億ドル(従来:235.0~236.0億ドル)(予想:235.8億ドル)
  デジタルメディア:175.6~175.9億ドル(従来:174.5~175.0億ドル)(予想:174.7億ドル)
  デジタル体験:58.4~58.6億ドル(従来:58.0~59.0億ドル)(予想:58.5億ドル)
  デジタル体験サブスク:53.9~54.1億ドル(従来:53.8~54.3億ドル)(予想:53.9億ドル)
  デジタルメディアARR:11.3%増(従来:11%増)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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