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クオンティニューム社CEO「転換点に来ている」 量子コンピューティングで新たな成果

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/09/18 00:03

 ハネウェル<HON>が筆頭株主の量子コンピュータ企業クオンティニューム社が今年大きな前進を遂げた。同社のハズラCEOは本日開かれた「クオンタム・ワールド・コングレス2025」で基調講演を行い、昨年のイベント以降の進捗を強調した。「これまでは毎年先送りにしてきたが、今回は転換点だと感じている。そして、この進歩がそれを実現した」と述べた。

 特に注目される成果は、量子ボリュームと普遍性における新記録だという。量子ボリュームは専門家によって定義が異なるものの、一般的には量子コンピュータの計算能力を示す尺度とされ、数値が大きいほど複雑な問題を解けることを意味する。この指標は2017年にIBMが開発し、量子ビット数やエラーレートなどを考慮して性能を評価します。

 クオンティニューム社は5月、同社の「システムモデルH2」が量子ボリューム800万を達成したと発表。これは世界初であり、その後さらに自己記録を更新し、現在は3350万の量子ボリュームに到達している。

 ハズラCEOは「量子ボリュームは計算に使いたい時に量子ビットがどれほど有用かを示し、その有用性がどこで失われるかを測れるもの。数字は大き過ぎるように聞こえるかもしれないが、でたらめではなく、量子コンピュータを公正に比較するための基準になる」と説明した。同社は量子ボリュームで常に競合他社をリードしている。

 同社はまた、6月に99.993%の「マジック・ステート(忠実度)」を実証し、2029年までに普遍的で完全に「フォルト・トレラント(故障が発生しても全体が停止せず、正常に動作を続けられる設計思想)」な量子コンピュータを構築するという目標に向けて一歩前進した。マジックステートはあらゆる量子アルゴリズムを実行可能にする量子状態であり、高い忠実度での実現は長年科学者の課題とされてきた。

 クオンティニューム社は2021年にハネウェルの量子部門と英国のスタートアップ、ケンブリッジ・クアンタム社の合併により誕生した。今年はIPOの観測が高まっており、人気が急上昇。投資家の間ではエヌビディア<NVDA>との関係も注目されている。

 同社は2022年にエヌビディアの「CUDA-Q」プラットフォームを自社ハードウェアと初めて統合し、今年初めには「エヌビディア・アクセラレート・クアンタム・リサーチセンター」の設立パートナーに名を連ねた。そして今月、エヌビディアは6億ドルの資金調達ラウンドに参加し、初めてクオンティニューム社に出資している。

株探ニュース

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