レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2025/09/27 14:03
*14:17JST 米国株式市場見通し:雇用統計や政府機関の閉鎖期限迎え様子見ムードにも
今週末に発表された8月のPCEデフレーターなどから、目先的にはインフレが継続利下げの足かせになる可能性は低いといえよう。当面は雇用情勢がカギを握っていくものと考えられ、その意味で、来週は雇用統計をはじめとして、JOLTS求人件数、ADP雇用統計、新規失業保険申請件数など関連指標が多く発表されるため、次回10月28-29日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げの確度を探る展開となっていこう。雇用関連指標が多く下振れた場合、現状では、景気の先行き懸念が強まるよりも、利下げ継続の可能性の高まりをポジティブに捉える動きが優勢になると考えられる。ただ、雇用統計が市場想定通りの場合、10月利下げはスキップされる可能性が高まり、株式市場にとってはネガティブとされる公算。来週は様子見ムードが強まりやすいと考える。
一方、来週は住宅価格指数などの発表も注目される。直近で新築住宅販売件数の上振れがインパクトとなっており、価格指数の落ち着きはインフレ動向、住宅市場の先行きに対してポジティブなスタンスを強めさせることになろう。ほか、米国市場のリスク要因としては、政府機関閉鎖の可能性が挙げられる。共和党と民主党の対立が激化する中、30日の期限までにまとまるか微妙な情勢。雇用統計の発表などに遅れが生じる可能性もあるため、政府閉鎖による経済への影響は限定的とはいえ、買い手控え要因とされる公算。また、米国市場の高バリュエーションを支えている好調な企業業績だが、今週はマイクロンが好業績見通しを発表したものの、出尽くし感が先行する形となっている。業績期待は相当程度織り込まれつつあるとの見方が今後強まっていく可能性もあろう。
経済指標は、29日に8月中古住宅販売成約指数、30日に7月FHFA住宅価格指数、7月S&Pケースシラー住宅価格指数、8月JOLTS求人件数、9月コンファレンスボード消費者信頼感指数、10月1日に9月ADP雇用統計、9月ISM製造業景気指数、9月自動車販売台数、2日に8月製造業受注、新規失業保険申請件数、3日に9月雇用統計、9月ISM非製造業景気指数などが発表予定。
企業決算発表は、29日にカーニバル、ジェフリーズ・フィナンシャル、30日にラム・ウェストン、ペイチェックス、ナイキ、10月1日にコナグラ・ブランズなどが予定されている。
<FA>
最新人気記事
本日の市況
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の株価予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。『ブログ』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしたり、売買シミュレーションができる『株価予想』機能も、無料でご利用いただけます。
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。