レポート
配信元：株探ニュース
投稿: 2025/10/02 23:09
ＥＵは、輸入する鉄鋼に対する関税を５０％に引き上げる計画を検討していることが明らかになった。ブルームバーグが計画の草案を伝えた。中国の過剰生産に対抗しようとしてきた米国の関税の水準に足並みを揃えることになる。
ＥＵは現在、域内鉄鋼産業を保護するための暫定措置を導入しており、割当枠を超えた大半の鉄鋼に２５％の関税を課している。この暫定措置が来年失効するため、ＥＵはより恒久的な制度に置き換える作業を進めており、来週その詳細を公表する予定。
草案によると欧州委員会は、貿易転換のリスクを最小化するために関税率を引き上げるという。一定の輸入枠を超えると５０％の関税が適用される。
計画には、過去の平均的な輸入量に基づき、製品タイプごとの輸入枠を設定することも盛り込まれた。欧州委員会は、国別の輸入枠を設ける権限も求めている。
草案によると、措置は２０３１年７月から５年ごとに、過剰生産の動向や鉄鋼市場への影響を評価しつつ見直されるという。
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