レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2025/10/04 07:35
*07:35JST 3日の米国市場ダイジェスト:NYダウは238ドル高、根強い利下げ期待が支える
■NY株式:NYダウは238ドル高、根強い利下げ期待が支える
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は238.56ドル高の46758.28ドル、ナスダックは63.54ポイント安の22780.51で取引を終了した。
政府機関閉鎖問題が短期に決着がつくとの楽観的な見方に寄り付き後、上昇。ダウは引き続き利下げ期待が支え終日堅調に推移し、連日過去最高値を更新した。ナスダックは連邦準備制度理事会(FRB)高官の利下げに慎重な姿勢を受けた金利高を警戒し売りに転じ、まちまちで終了。セクター別ではヘルスケア機器・サービスが上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。
携帯端末のアップル(AAPL)は新型アイフォーンの売り上げを巡り「楽観視され過ぎ」と一部アナリストが投資判断を引き下げたが、期待感が根強く買われた。磁石の製造USAレアアース(USAR)はTVインタビューで最高経営責任者(CEO)がトランプ政権との交渉を明らかにしたため政府との契約期待に、上昇。半導体のアプライド・マテリアルズ(AMAT)は新たな中国向け輸出規制強化が第4四半期の収益に影響すると警告し、下落した。
カジノ運営のウィン・リゾーツ(WYNN)、MGMリゾーツ・インターナショナル(MGM)、ラスベガス・サンズ(LVS)は中国のゴールデンウィーク中の客足が想定を下回るとのアナリストのリサーチを受け、それぞれ下落。ソフトウエア会社のパランティア(PLTR)はanduril industriesと開発した戦場通信ネットワークにセキュリティの問題があるとの報道が嫌気され、下落。
シカゴ連銀のグールズビー総裁は、FRBの2つの責務達成で両方にリスクがあると指摘。データでは「労働市場は依然安定している」との見解を示した。同総裁は本年連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を有する。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:FRB高官は利下げに慎重、長期金利上昇でドル売り弱まる
3日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円10銭へ下落後、147円54銭へ反発し147円44銭で引けた。米9月ISM非製造業景況指数が予想を下回りドル売りが強まった。ただ、シカゴ連銀のグールズビー総裁など、積極的な利下げに慎重な姿勢を示すなど、FRB高官が利下げに消極的な姿勢を受け、長期金利上昇に伴いドル売りが後退。日銀の植田総裁が10月利上げの可能性を明確化せず円売りも優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1728ドルへ下落後、1.1759ドルまで上昇し、1.1743ドルで引けた。ユーロ・円は172円80銭から173円24銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.3437ドルから1.3486ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.7967フランから0.7947フランまで下落した。
■NY原油:やや反発、主要産油国による生産増加を想定した売りは一巡
NYMEX原油11月限終値:60.88 ↑0.40
3日のNY原油先物11月限はやや反発。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+0.40ドル(+0.66%)の60.88ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは60.55-61.38ドル。ロンドン市場で61.38ドルまで買われた後、米国市場の序盤にかけて60.55ドルまで売られたが、主要産油国による生産増加を想定した売りは一巡。米国金利の先安観を意識した買いが入ったようだ。通常取引終了後の時間外取引で61.18ドルまで戻している。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 50.64ドル +0.16ドル(+0.31%)
モルガン・スタンレー(MS) 157.59ドル +2.29ドル(+1.47%)
ゴールドマン・サックス(GS)789.98ドル +10.60ドル(+1.36%)
インテル(INTC) 36.83ドル -0.47ドル(-1.26%)
アップル(AAPL) 258.02ドル +0.89ドル(+0.34%)
アルファベット(GOOG) 246.45ドル +0.02ドル(+0.00%)
メタ(META) 710.56ドル -16.49ドル(-2.26%)
キャタピラー(CAT) 497.85ドル +7.28ドル(+1.48%)
アルコア(AA) 34.50ドル -0.33ドル(-0.94%)
ウォルマート(WMT) 102.07ドル +0.37ドル(+0.36%)
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