レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2025/10/08 23:22
英中銀は水曜日、市場は急激な調整に直面するリスクが高まっていると警告した。特にAI関連のIT・ハイテク企業において、バリュエーションが過熱気味であると指摘している。
第4四半期に入り、AIバブルが形成されつつあるのではないかという議論が銀行や投資家の間で相次ぐ中、英中銀も懸念に言及。最新の議事録によると、英中銀は地政学的緊張の高まり、貿易・金融市場の分断化、国債市場への圧力などがリスク要因として作用しているとし、こうした世界的リスクが現実化すれば、開放経済であり国際金融センターである英国に重大な影響を及ぼす可能性があると警戒を示した。
◆AI関連株への過熱懸念と市場集中リスク
英中銀によると、株式市場のバリュエーションは過去最高水準付近にあり、その背景には米IT企業の第2四半期の好決算があると指摘。英中銀は、S&P500の上位5社が占める時価総額比率は約30%と、過去50年間で最も高い水準にあると指摘している。特にAI関連企業のバリュエーションが著しく膨らんでいると分析した。
株価指数構成銘柄の集中度の上昇と相まって、AIの経済効果に対する期待が後退すれば、株式市場は特に脆弱になる。また、AI関連銘柄に対する将来の利益への成長期待が極めて高いため、AI投資の調整が起これば市場全体に波及効果が生じる可能性があると警告している。
◆AI進展の遅れ・競争激化もリスク要因
英中銀はさらに、AIの能力向上や普及が期待ほど進まない場合、あるいは競争激化によって、現在織り込まれている高水準の将来の業績予想が見直されるリスクがあると指摘。
電力、データ、原材料サプライチェーンなどの制約によるAI進展のボトルネック、またはAIインフラの設計要件を変えるような技術的なブレークスルーも、AI関連投資を収益源とする企業のバリュエーションを損なう可能性があるとも付け加えている。
株探ニュース
本日の市況
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の株価予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。『ブログ』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしたり、売買シミュレーションができる『株価予想』機能も、無料でご利用いただけます。
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。