レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2025/10/09 02:50
(NY時間13:49)(日本時間02:49)
キャタピラー<CAT> 505.58(+18.87 +3.88%)
本日はキャタピラー<CAT>が上昇しており、ダウ平均をサポートしている。ただ、特段の材料は見当たらない。同社株はこの1年で23%上昇しており、S&P500をアウトパフォームしているが、現在は好材料が揃う極めて魅力的な局面にあるとの指摘も出ている。
現在のバリュエーションは業績回復局面入りを織り込みつつあり、市場では2026年にかけて売上高および利益の成長が続くと予想されている。アナリストの間では、同社には複数の好材料が揃い、極めて魅力的な投資環境が形成されていると見られているようだ。
貿易問題が当初の懸念ほど深刻化しなかったことに加え、FRBが利下げを再開したことが追い風となっている。最近の上昇の多くはバリュエーションの拡大によるもので、現在の株価は12カ月先の予想1株利益の約23倍で取引されており、S&P500企業と同水準となっている。
1年前は17倍程度で取引されていたことから、割高感はあるものの、同社の利益は景気循環に大きく連動するため、景気底打ち局面では株価収益率(PER)が上振れする傾向があるという。
2025年の通期1株利益の見通しは18ドルだが、2023年には21ドル超を稼いでいた。過去平均の年間利益成長率は約9%と、S&P500企業並みで、マルチプルも市場平均程度に収れんしている。
バリュエーションは高いように見えるものの、これは利益が循環的に底にあることの裏返しだとの指摘も出ている。市場は2026年に向けた売上および利益の伸びを織り込み始めているという。
強気のアナリストは新たな推奨銘柄に指定しているが、「さらなるFRBの利下げ」「ドル安」「鉱業・建設需要の改善」「中古機器価格の安定化」「販売店在庫の正常化」といった要因が極めて魅力的な投資局面を作り出していると指摘。
また、同社は近年、AI関連銘柄としても注目されているという。電力需要の大きいAIデータセンター向けの非常用電源を供給しているほか、AI向けのデータセンター建設の投資拡大が同社にプラスに寄与すると見られているようだ。
同社株は、景気回復局面で高品質なインフラ・産業エクスポージャーを求める投資家にとって有望な銘柄となり、いままさに羽化し始めたところだとの指摘も出ている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
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