レポート
配信元:フィスコ
投稿: 2025/10/10 16:51
*16:51JST 米国株安や国内政局の不透明感から利食い優勢に【クロージング】
10日の日経平均は反落。491.64円安の48088.80円(出来高概算24億9000万株)で取引を終えた。前日の米国株安や国内政局の先行き不透明感から幅広い銘柄に利益確定売りが先行した。ただ、前日の取引終了後に市場予想を上回る決算を発表したファーストリテ<9983>が大幅に続伸したことが相場を支えた。引けにかけて下へのバイアスが強まり、一時47962.61円まで下げる場面もみられたが、全体としては48000円水準での底堅さは意識されていた。為替市場で円安が一服したほか、国内長期金利が2008年7月以来約17年ぶりに1.7%台へと上昇したことも重荷になった。
東証プライム市場の騰落銘柄数は、値下がり銘柄数が1400を超え、全体の9割近くを占めた。セクター別では、小売を除く32業種が下落し、証券商品先物、鉱業、石油石炭、鉄鋼の下落が際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ、中外薬<4519>、ファナック<6954>、キーエンス<6861>、良品計画<7453>が堅調で、ファーストリテ1銘柄で日経平均を約259円支えた。半面、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>、TDK<6762>、ソニーG<6758>が軟調だった。
前日の米国市場は、利益確定売りに主要株価指数は下落した。東京市場でもこの流れが波及したほか、東京市場においてもこのところ上昇が目立っていた銘柄を中心に値を消す銘柄が増え、日経平均の下げ幅は一時600円を超えた。また、首相指名選挙を前に、公明党が自公連立から離脱する可能性が警戒されるなか、きょう午後に与党党首会談が行われるため、政局に対する先行き不透明さも売りを誘う要因につながったようだ。
きょうは反落したものの、中長期的な相場の上昇トレンドに変化はないとの見方は多い。また、直近の相場上昇が急激だっただけに、きょうの下落でも日経平均の調整幅は限定的で、相場の地合いは強いと捉えられるだろう。ただ、新政権に対する政策期待を先取りする形で相場は上昇してきただけに、ここからさらに上値を目指すには、新政権が実際に打ち出す具体的な政策の中身などを吟味することになりそうだ。
<CS>
最新人気記事
本日の市況
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の株価予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。『ブログ』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしたり、売買シミュレーションができる『株価予想』機能も、無料でご利用いただけます。
【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。