レポート
配信元:株探ニュース
投稿: 2025/10/14 00:26
(NY時間11:26)(日本時間00:26)
JPモルガン<JPM> 308.08(+7.19 +2.39%)
JPモルガン<JPM>は今後10年間で、米経済安全保障と強靭化を高める産業に対して総額1.5兆ドルを投資する計画を発表した。この取り組みでは、数十億ドル規模の企業投資に加え、銀行家や専門人材の新規採用も行う。
すでに同銀が注力している複数分野「レアアース」や「医薬品原料」、「ロボティクス」、「防衛・航空宇宙・エネルギー技術(ドローン、蓄電、電力網)」といった産業への資本・人材・リソース投入を拡大する。同銀はこの取り組みにより、従来の投資計画に加えて最大5000億ドル規模の資金が上乗せされる見込みだと試算している。この構想は、米中間の貿易摩擦が激化する中で、ダイモンCEOが主導。
先週、トランプ大統領は、中国が特定のレアアースや関連加工機器・技術の輸出管理を強化したことを受け、中国製品に100%の関税を課す方針を示した。
ダイモンCEOは声明で「米国は、国家安全保障に不可欠な重要鉱物・製品・製造において、信頼できない供給元への過度な依存を許してしまったことが明らかになった。いまこそ行動すべき時だ」と述べている。
ダイモンCEOは近年、米安全保障に関してより積極的な発言を強めている。2024年5月の株主向け書簡では、「米国は重要な軍需製品の多くを潜在的な敵対国に依存し過ぎている」と指摘し、特に中国を名指しした。また、2023年の書簡では、「重要資材や製品のサプライチェーンは、国内もしくは完全に友好関係にある同盟国だけに限定すべき」と強調していた。
同銀は融資や自社投資だけでなく、株式・社債の引受、第三者資金の組成など、直接資金を出さずに産業へ資金を供給する手段も活用する方針。同社によると、この1.5兆ドルの目標額には、こうした資金仲介も含まれる。また、同社の資産運用・ウェルスマネジメント部門(顧客資金を運用する部門)もこのプロジェクトに参加。
JPモルガン<JPM>は2024年に総額2.8兆ドルの融資・資本調達を実施しており、今回の新枠はそれをさらに上回る規模となる。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
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