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アップル、決算受け売買交錯 中国市場は不調も見通しは好感される=米国株個別

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/10/31 22:50

(NY時間09:48)(日本時間22:48)
アップル<AAPL> 271.15(-0.25 -0.09%)

 アップル<AAPL>が売買交錯。前日引け後に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。サービスの売上高が好調だった。ただ、アイフォーンの売上高が予想を下回ったほか、中国での売上高が減収となり、予想も下回った点はネガティブに捉えられた。

 今回の結果は、同社がかつての成長市場である中国で市場シェアを失いつつあるとの懸念を再燃する内容。現地では中国メーカーによるスマートフォン競争の激化に加え、AI関連機能の提供に制約があることが不利に働いていると見られている。

 ただ、同社株は決算発表直後は時間外で売りが先行したものの、売り一巡後は買い戻しが入りプラスに転じる場面も見られていた。

 ホリデーシーズンの10-12月の売上高は10-12%伸びるとの見通しに言及したことを好感している模様。また、一部のアイフォーンモデルで供給制約が発生していたとも述べている。

 クックCEOは、中国での予想外の売上減少は供給混乱による一時的な影響とし、アイフォーン17シリーズの好調を背景に今後は世界最大のスマホ市場である同国で成長軌道に戻るとの見通しを示した。「今回の結果は基本的に供給制約が要因だ。現在の販売状況には非常に満足している」と強調した。

 アナリストの評価は以下の通り。

*26年度第1四半期のアイフォーンの売上高は前年比10-12%増を見込み、これはコンセンサスを大きく上回る見通し。低調だった第4四半期の中国売上を相殺する好材料となるだろう。

*アイフォーンの成長が加速し、サービス部門も予想を上回っている。同社は粗利益率を想定以上に維持できていることが確認された。ただし、AI関連支出により、26年度の研究開発費は前年比27%と大幅増となる見通し。

*第1四半期の中国売上は増加を見込む。26年は製品サイクルの好転期になると見ており、高度化したSiri、折りたたみ型アイフォーン、ビジョンPro2の3つの主要製品投入が業績を牽引すると予想している。

*売上高は僅かに予想を上回り、1株利益も、主にサービス部門の強さによる粗利益率の改善によりコンセンサスを上回った。中国の売上屋かは失望だったものの、新型アイフォーン17の投入効果で今後の成長が予想以上になる可能性がある。

*レポートでは中国売上が弱かった一方、アイフォーンの売上高は僅かな未達ながらも、新型アイフォーン17シリーズの好調な立ち上がりを考慮すれば前向きな内容。サービス部門が際立った強さを示した。

*決算自体はやや地味だったが、見通しは非常に強気だ。

(7-9月・第4四半期)
・1株利益:1.85ドル(予想:1.77ドル)
・売上高:1024.7億ドル 8%増(予想:1021.9億ドル)
  製品:737.2億ドル 5%増(予想:734.9億ドル)
   アイフォーン:490.3億ドル 6%増(予想:493.3億ドル)
   Mac:87.3億ドル 13%増(予想:85.5億ドル)
   iPad:69.5億ドル(予想:69.7億ドル)
   ウェアラブル・ホーム・アクセサリー:90.1億ドル 0.3%減(予想:86.4億ドル)
  サービス:287.5億ドル 15%増(予想:281.8億ドル)
   米大陸:441.9億ドル 6%増(予想:444.5億ドル)
   欧州:287.0億ドル 15%増(予想:263.6億ドル)
   日本:66.4億ドル 12%増(予想:64.1億ドル)
   大中華圏:144.9億ドル 3.6%減(予想:164.3億ドル)
   その他アジア太平洋:84.4億ドル 14%増(予想:80.8億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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