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シカゴの雪、全米の空になお...

シカゴの雪、全米の空になお影響 航空株への見方様々=米国株個別

レポート

配信元:株探ニュース

投稿: 2025/11/11 05:18

(NY時間15:17)(日本時間05:17)
デルタ航空<DAL> 58.95(+0.07 +0.12%)
ユナイテッド航空<UAL> 96.63(-0.81 -0.83%)
アメリカン航空<AAL> 13.37(-0.28 -2.05%)

 シカゴのまだ季節には若干早い雪が全米の空になお影響を及ぼしており、当局が課した航空機の運航制限は4日目を迎えた。現地時間の朝の時点で、米空港発の欠航便数は1432便に達したという。これは1日あたり2万5733便の約5.5%にあたり、欠航はいまもなお増加中だという。

 フライトのキャンセルが集中しているのはシカゴ・オヘア国際空港と、ニューヨークのラガーディア空港、ニュージャージー州のニューアーク・リバティー国際空港で、予定便数の8%以上が欠航となった。航空会社別ではデルタ航空<DAL>の欠航便数が最多だという。

 週末には欠航と遅延が相次ぎ、多くの乗客や乗務員の予定が狂い、動揺が広がった。これらの混乱はシカゴの寒波で、一層深刻化する可能性がある。米国立気象局(NWS)が10日朝に発表した予報では、同市では約10センチメートルの降雪が見込まれている。

 一方、ワシントンでの政府機関閉鎖をめぐる膠着状態は41日目を迎えたが、それにより、航空管制官への給与支払いは2度連続で遅延になりそうな状況。米連邦航空局(FAA)は先週、職員不足のために遅延が発生する空港や空域について通知した。

 この状況による航空交通システムへの負荷は、感謝祭シーズンを前にさらに高まる見込みで、「管制官が無給での勤務を余儀なくされれば、空の便はほぼ停止状態になるだろう」とダフィー米運輸長官は9日に述べていた。

 政府による運航制限は11日の午前6時から強化され、航空会社に義務付けられる欠便比率は現在の4%から6%に引き上げられる。この比率は14日までに10%に達する可能性があるという。

 この制限は国際便には直接的な影響を与えないが、国内便との乗り換えがある利用者は影響を受ける。また米国外の航空会社が運航する便も、スタッフ不足により離陸を待つ数十便の国内便と同様に、滑走路に入る前に待機を余儀なくされている。

 アナリストからは、パイロットの給与など避けられない費用が発生するため、この混乱は航空会社のコストを押し上げると指摘。一方、閉鎖が続くことで航空会社が不採算の小規模路線を削減するため、米航空会社の10-12月(第4四半期)決算では利益率が改善する可能性もあるという。

 「削減が短期を超えて続けば、運賃の上昇につながり、特にビジネスクラスで値上げが顕著となるだろう。これはユナイテッド航空<UAL>やアメリカン航空<AAL>、デルタ航空<DAL>には有利に働く」と述べている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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